猛烈な勢いで広がる中高生たちのドラッグ乱用ー「第5次薬物汚染期」は「偽造テレカ」の売人が売るドラッグから始まった。いまや首都圏だけでなく、地方都市までねらわれている。ドラッグを心の底から憎み、依存症に陥った若者たちを救おうと苦闘し続ける高校教師が、若者たちの事例をもとに全力で発するドラッグ汚染警告。
もしも、あなたの近親者や恋人が突然亡くなったら、その悲嘆の深さはいかばかりのものでしょう。その後の人生を生きつづけるにはどうすればいいのでしょうか。感動的な実話をもとにして、著者は、遺された者をおそう悲しみのもつ意味について、だれにでもわかることばで語ってくれる。悲しみのなかにある者への援助と癒し。
傷つけられた人びとの記憶と証言をめぐる政治的エッセイ。でありながら、忘れられない、語れない何かをみつめるために、ここでは日本語がかつてない官能をおびる。知性と感情、具体と抽象、普遍と特殊、支配と従属、男と女…あらゆる対立を、決して超越的に乗り越えることなく、みつめつづけることによってその関係を変えていってしまうような、そんな思想の萌芽が息づく。
“現代を映す鏡”といわれる過食症・拒食症はなぜ蔓延するのか?心の傷が食生活に影響することの意味とは?女性という性と依存症は関係があるのか?「治る」とはどういうことか?社会構造や性意識の変化から病の根源を探り、治癒への道を模索する治療者と闘病体験者の対論。
やさしく弾けるピアノ・ソロの曲集。’80年代を代表する曲を集めました。初心者向けのやさしいアレンジで気軽に楽しめます。
「いい音で聴きたい!」こだわりのオーディオファンに贈る究極のアンプ製作物語。
ベストセラー『豊かさの精神病理』を生んだ精神科医が、24人の女性患者たちとの対話を通じて、「悩み」の向こうにある「本当の問題」を探る。「そうだったのか!」がわかる迫真のカウンセリングエッセー。
車の販売会社に勤める凡庸な兄ヒューと宇宙物理学者の妹ドルシー。物語はこの二人の人生行路を逆行し、やがてドルシーの誕生の瞬間に至るまでの出来事を主軸として展開される。二人の周辺に出没するエキセントリックな人間たちが演じる奇妙な日常、さりげなくスケッチされる現代アメリカ社会の諸相、折々に引用されるボードレール、ダンテ、ニーチェ、オッペンハイマー。著者は、理論物理学、哲学、宗教、文学、芸術にかんする驚くべき知識を駆使しつつ、さまざまな人物たちが放つ縦横無尽の「光」を淡々と叙述する。著者の創造する時空の淵源に接した読者は、そこに広大な宇宙空間と自己自身の内なる「光」を再発見することだろう。各章ごとに短篇小説的な完結性がみられる作品であるが、全体を通読することによって壮大な心象風景が知らぬ間に形成される濃厚な小説である。USAトゥデイ、ワシントンポスト、デトロイトプレスなど、全米のメディアが絶賛した異色の長編小説。
民主主義の未成熟が欠陥住宅を多発させ、世間常識から外れた理不尽な裁判が、平気で行われる。「住居は人権」なのだ、という視点をすべての国民が、自覚することの大切さを提唱。
韓国人と日本人はこんなにもちがうのだ!ソウルに暮らした著者が目のあたりにしたものは!?海をへだてた隣国には私たちとは全くちがう思考、生活、風土があった。快楽を追求した食事、自分が一番の小中華思想…。そうした生活にどっぷりとはまり込んでようやく見えてくる文化の基層を愛情をこめて描いた韓国見聞記。
「生活者の視点」を失うことなく激動の時代のただ中で、地方の小都市に居を定め「真実」を見つめ続ける松下文学-。その原点をなす確かな日常を描いた小説世界は未来への羅針盤である。