時間的同一性交換によって6カ月前の世界へ向かった俺が見たのは、すべてが燃えあがり、あらゆる生命が死滅した終末のパノラマだった-タイムトラベル実験の恐るべき顛末を描いた表題作、謎の異星生命体との危険なコンタクトを果たした詩人の手記にしてSFマガジン読者賞受賞作「メデューサの呪文」、アキバ系科学幻想譚「シュレディンガーのチョコパフェ」ほか、全6篇を収録する最新作品集。時間、宇宙、言語、超人テーマなど、SFならではのアイデアを現代に蘇らせる、科学と奇想と語りの饗宴。
2006年3月リリースの1stアルバム。TVアニメ『灼眼のシャナ』のオープニング曲としてヒットした2ndシングル「緋色の空」をはじめ、彼女の魅力にあふれる好ナンバーが満載。独特のビブラートが実に印象的だ。
エレベーターが止まった。閉じこめられてしまった矢代純は、乗り合わせた三人の男女、十文字誠、水藤深矢、早瀬綾佳と共に、狭い箱の中で異形のものに襲われる。その不可思議な体験以来、純たちの体に変化が起こり始めた。傷つかない体、突然回復した視力、幽霊が見える目、そして、いくら食べても満たされない飢え。戸惑う純たちの前に、モノ祓い師であるという七倉和巳が現れる。そして彼は告げる。エレベーターの中で遭遇したのは、人間を喰って生きる“モノ”であり、彼ら四人の体は今、その“モノ”と融合してしまっているのだとー。第12回電撃小説大賞“金賞”受賞。
倒産寸前(!?)の弱小バス会社“すずめバス”は藍の霊感を利用した「幽霊ツアー」に頼りっぱなし。今回も行く先々で“幽霊沙汰”に巻き込まれ、霊感バスガイド町田藍は大忙し。
毎作人気の高い『幻想水滸伝』シリーズの新作ゲーム・サウンドトラックが2枚組で登場。主人公におとずれるさまざまな物語がよみがえってくる、そんな名曲の数々が収録されたこのCDは必聴だ。
大ヒット・ロールプレイング・ゲーム『幻想水滸伝』シリーズ最新作のオリジナル・サントラ。ヒーリング・ミュージックの大御所、姫神によるオープニング・テーマほか、ゲームBGMを収録。
ますます人気の“ギタドラ”。アーケード版の単独オリジナル・サントラとしては初のCD2枚組となる本盤は、大ヒットした前作以上の充実度。これまで以上にギタドラ・ファン急増は間違いない。
初来日公演の貴重な音源が初CD化。当時ピアソラは全盛期、しかも名手揃いの五重奏団の演奏だ。深い哀愁を漂わせ、即興性にあふれ、鋭いベクトルをもった演奏に互いの火花が散り、ピアソラ・タンゴの真髄が浮かび上がる。ピアソラの気迫のこもったバンドネオンも素晴らしい。★
日本史のヒーローたちのなかでも最右翼に挙げられるひとり“義経”。その栄光と悲劇の人生模様を1年かけて描ききるのが2005年のNHKの大河ドラマだ。とはいえ、いかにも“大河ドラマふう”の音楽はなかなかに楽しめる。
《ベスト・クラシック 100》から人気作を選んでハイブリッド盤化したシリーズ20点からの1枚。かつてウィスキーのCMで使われ、クラシックがCMで多用される先駆けとなった、バトルの澄んだ声を堪能できる。
死の前日まで続けられた、ホロヴィッツの文字どおり最後の録音となったもの。透徹された美意識は衰えず、ピアノの音はあくまでも美しい。とりわけ「イゾルデの愛の死」は心に迫ってくる。