17世紀から19世紀のイギリスのアマチュア・コーラスで歌われた(卑俗な歌詞の)キャッチや(健全な内容の)グリーを、ヒリアード・アンサンブルが楽しく歌っている。各パートが勝手に歌う曲やアメリカ国歌の原曲など面白い合唱曲が盛り沢山だ。
アニマ・エテルナと共に、常に刺激的な演奏を繰り広げているインマゼールによるハイドン。ハイドンには比較的珍しい短調の交響曲と、自身が独奏を受け持ったピアノ協奏曲という興味深いカップリング。
ヴィクトリアのCMソング(4)(アルバム・ミックス)を歌っていた矢島良介のデビュー作。作詞・作曲はすべて彼が手がけており、DIMENSIONとTWINZERのメンバーがバックに参加。歌詞カードのハービー山口氏のモノクロ写真が美しい。
フロア発で人気を得つつあるレディ・ソウル・シンガーのマキシ・シングル。フロアからミリオン・ヒットを生むことと、独自の歌詞文化を持つことが日本のダンス・カルチャー確立の条件だとすれば、Sugar Soulはそこに一番近い位置にいる。ジャケもいい。
ひどく感傷的で、甘美な切なさを感じさせる3rd。打ち込み主体のテクノロジー・アートを駆使しつつも、とことんノスタルジックに埋没するサウンドの枯れ具合が、明確なバックボーンを打ち得ない同時代的な音としての“虚無さ”を見事に反映している。
注目の女性ギタリスト、イズビンが世界中を旅するうち各地の民謡にインスパイアされた曲を集めてできたというアルバム。世界初録音を多く含む選曲の幅広さや気合いの入った演奏ぶりから、確かに並々ならぬ意欲作だと実感できる。武満編曲作品の抒情も○。
北欧のディーヴァ、マッティラのオペラ・アリア集。彼女の魅力である澄んだ歌声とドラマティックな表現が堪能できる。バーンスタインの交響曲第3番の録音で気心の知れた佐渡裕との共演も注目。