不治の病と闘いつづけて17年…難病作家しりこだま自伝的小説、衝撃の完全版!
徳之島から沖縄を経て単身上京、喫茶店ボーイから商社マンまでさまざまな苦難を乗り越えてアート会社を興した男の夢追い半生記。
故人を偲び、いつも身近に愛する人を感じているための工夫があります。死は、愛する人との関係を断ち切るものではありません。私たちにとって大切な絆は、長続きさせることができます。亡き人の遺品や思い出を使って、心を癒し、豊かに勇気づけるーそれは、創造的で楽しい作業です。アメリカで実践されている、その具体的な智慧と技術を紹介します。
世界に例をみないほど大規模な公害問題、水俣病。その被害者である漁民たちの運動や、患者たちの苦悩・希望を克明に描いた『苦海浄土』は、二十世紀の日本文学を代表する作品であり続けている。小説やノンフィクションといった既存のジャンルにおさまらないこの作品を、作者である石牟礼道子は、現代詩の枠組みを超えた「新しい『詩』」であると言った。『苦海浄土』の言葉と、私たちはいかに向き合うことができるのか?
人類の悲劇を巡る「ダークツーリズム」が世界的に人気だ。どんな地域にも災害、病気、差別、公害といった影の側面があるが、日本では、それらの舞台を気軽に観光することへの抵抗感が強い。しかし、本当の悲劇は、歴史そのものが忘れ去られることだ。経済発展の裏で多数の非公認遊郭が存在した小樽、波照間島から強制移住させられた人々がマラリアで大量死した西表島、地元企業チッソの廃液で発生した水俣病によって死の海を抱える町という偏見に苦しんだ熊本・水俣など、代表的な日本のダークツーリズムポイントを紹介。未知なる旅を始める一冊。
われわれが居住している地球は宇宙においての「刑務所」だった!!明かされる宇宙の本当の姿!科学と宗教の実体とは。
現代がストレス過多社会になったことだけが原因ではない。悲しみの“理由”を問わない診断方法の問題点を指摘し、世界中で用いられる診断基準「DSM」の功罪を明らかにする。
著者エリザベス・コリックは、英国シェフィールドの「クルーズ」支部で死別カウンセリングにたずさわり、その体験をもとに本書を執筆しました。本書は愛する人との死別で、悲しみや追慕の思いに苦しんでいる人たちへ、心の悲しみ・苦しみに立ち向かう「支え」と「勇気」を届けるための本です。
自らの死に直面するとき、家族が死を迎えたとき。「死」を見つめ死に応えうる「生」に出会うためのビハーラ運動を展開する著者が、生死を超え、いのち輝く人びとからのメッセージを贈る。また、生死をふっ切ったビハーラ往生の先達を紹介。
東日本大震災ーすべてが日常と異なる死別の体験。大切な人を突然失ったとき、どうやって立ち直ればよいのか。グリーフケアの入門書にして決定版。
人々は、憧れを抱くゆえに、現実の中で、多くの悲しみに遭遇せざるを得ない。貫くことの難しい恋人との関係や、思うにまかせぬ立身出世。唐の士大夫階層に属する作者たちの小説創作は、どのような価値観にかたちを与えようとする営みだったのか。一面の古鏡の喪失に託して一門の衰亡を悲しむ「古鏡記」、女性を捨てたことを自己弁護しつつ、悔恨をにじませる「鶯鶯伝」、長安という大都市に集中した、様々な階層の伝承の上に成り立つ「李娃伝」、女性のせつない願いに背いた主人公が受ける応報を描く「霍小玉伝」などの代表作品を取り上げ、唐代の社会の中で伝奇小説が果たした役割を読み解く。