長大な旅の果てにテーマが帰還する美しいピアノ・トリオの世界
2015年にアムステルダムのカイゼルスグラハト258にあるリハーサル室で結成された三重奏団「トリオ258」による演奏。
ラフマニノフが彼の作品の良き理解者であるピアニスト、ベンノ・モイセイヴィチにロ短調前奏曲について尋ねたところ、モイセイヴィチは「一言では言い表せない。この作品は旅だ。旅して、(帰って)くる・・・」と答えました。その言葉をヒントに、「return=帰還」をテーマとした内容に仕立てられています。
美しくメランコリックなテーマが50分にわたる音楽の後に回帰する『悲しみの三重奏曲』第2番と、ロ短調前奏曲のピアノ・トリオのための編曲版を収録。そこにパンデミックによって2年間音楽から隔離されていた音楽家が、本来の世界へと帰還するイメージが重ねられています。2023年のラフマニノフ生誕150年という節目も意識したアルバム。(輸入元情報)
【収録情報】
ラフマニノフ:
● 『悲しみの三重奏曲』第2番ニ短調 Op.9(1907年版)
● 前奏曲 ロ短調 Op.32-10(Th.Beijer編、ピアノ三重奏版 1988)
トリオ258
レスタリ・スホルテス(ピアノ)
エドゥアルド・パレデス・クレスポ(ヴァイオリン)
レオナルド・ベセリング(チェロ)
録音時期:2022年8月4,5日
録音場所:ヒルフェルスム、MCO、第1スタジオ
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
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故郷の作品の選曲で奥深さを加えた、
アルメニアのバリトン歌手によるデビュー・アルバム
世界的なオペラの舞台で人気急上昇のスター、ゲヴォルグ・ハコブヤンのデビュー・アルバムです。ハコブヤンはアルメニア生まれのバリトン歌手。その深く響きわたる声はこのアルバムのすべてのアリアにドラマ性と色彩をもたらしています。アルメニア語の最も重要なオペラである『アニュシュ』からの「Mosi's Aria」など、アルメニア人として3曲の珍しい曲を選ぶことで、このデビュー録音がより奥深いものとなっています。さらにヴェルディの『オテロ』、チャイコフスキーの『スペードの女王』のような人気のオペラからの選曲で、アルバム『Arias of Love & Sorrow』はオペラ・ファンに新たな声の魅力をお届けします。
ハコブヤンは豊かでドラマティックなバリトンの歌声とカリスマ的な演技でオペラ・ファンの心を捉えます。指揮者のコンスタンティン・オルベリアンとともにアルメニアの作曲家、アルメン・ティグラニアンとLevon Khodja-Eynatyanの美しく感動的なアリアを多くのリスナーに紹介し、一方「Delos」で多くのオペラ録音を経験してきたジョン・フィッシャーは伝統的なオペラのトラックで印象に残る指揮の腕前を披露しています。(輸入元情報)
【収録情報】
1. ヴェルディ:歌劇『オテロ』より『行け・・・おれは無慈悲な神を信じる』
2. ジョルダーノ:歌劇『アンドレア・シェニエ』より『国を裏切る者』
3. Levon Khodja-Eynatyan:歌劇『アルシャク2世』より「アルシャクのアリオーソ」
4. プッチーニ:歌劇『外套』より『何もない、静かだ』
5. ラフマニノフ:歌劇『アレコ』より『キャンプ全体が眠っている』
6. ヴェルディ:歌劇『ナブッコ』より『これは私の手足だ・・・ユダの神よ』
7. ヴェルディ:歌劇『仮面舞踏会』より『立て、お前の息子はあそこだ・・・お前なのだ、あの魂を汚したのは』
8. ボロディン:歌劇『イーゴリ公』より『眠りも安らぎもなく』
9. リムスキー=コルサコフ:歌劇『皇帝の花嫁』より『かつての雄々しさはどこへ消えた』
10. チャイコフスキー:歌劇『スペードの女王』より『かつてヴェルサイユで』
11. ティグラニアン:歌劇『アニュシュ』より「Mosi's Aria」
12. ティグラニアン:歌劇『ダヴィド・ベク』より「ダヴィド・ベクのアリア」
ゲヴォルグ・ハコブヤン(バリトン)
カウナス市交響楽団
ジョン・フィッシャー(指揮:1,2,4-10)
コンスタンティン・オルベリアン(指揮:3,11,12)
録音時期:2018年7月9-14日、2019年5月7-9日
録音場所:リトアニア、カウナス、カウナス・フィルハーモニー
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
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悲しみを通じてしか見えてこないものが、この世には存在する。涙は、必ずしも頬を伝うとは限らない。悲しみが極まったとき、涙は涸れることがある。深い悲しみのなか、勇気をふりしぼって生きている人は皆、見えない涙が胸を流れることを知っている。人生には悲しみを通じてしか開かない扉がある。悲しむ者は、新しい生の幕開けに立ち会っているのかもしれない。耳をすます、小さな声で勇気と希望に語りかける、二十五編のエッセイ。
ブローウェル:
1. ギター協奏曲『悲しみの協奏曲』
2. 3つの協奏的舞曲
3. ギター五重奏曲
デニス・スン=ホ(ギター)
アルファマ四重奏団(3)
シャペル・ムジカーレ・ド・トゥルネー(1,2)
フィリップ・ジェラール(指揮)
録音:2006年
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悲しみの歌〜バルツ・トリュンプ作品集
バルツ・トリュンプは、ベリオに師事したスイスの作曲家。このアルバムはすべて世界初録音です。
『悲しみの歌』はイタリアの詩人ジャコモ・レオパルディとミケランジェロ・ブオナローティの詩を基に作られました。静謐な空間でソプラノとフルートとピアノが一体となり絡み合う、神秘的な音楽。『遠い声』はドイツのロマン主義の作曲家エドゥアルド・メーリケの詩を基に作曲しています。(TOBU)
【収録情報】
トリュンプ:
1. カンティ・エレジアチ(悲しみの歌) (2007-08)〜ソプラノ、フルート、ピアノのための
2. フロレスタンとオイゼビウス (2010-11)〜サックス、トロンボーン、ピアノのための二重奏&三重奏曲
3. 遠い声 (2007)〜テノール、ヴィオラ、ピアノのための
ベアトリーチェ・フェールミー(ソプラノ:1)
クラウディア・ヴァイスバルト(フルート:1)
リッカルド・ボヴィーノ(ピアノ:1,3)
マルクス・ヴァイス(サクソフォン:2)
マイク・スヴォボダ(トロンボーン:2)
ユルク・ヘンネベルガー(ピアノ:2)
ダニエル・ベーレ(テノール:3)
カーラ・ブランカ(ヴィオラ:3)
録音時期:2013年
録音方式:ステレオ(デジタル)
Disc1
1 : Alla Luna
2 : Ben Mi Dove' Con Si Felice Sorte
3 : L'infinito
4 : Vorspiel - Rezitativ Und Arioso
5 : Zwischenspiel I - Traumerisch
6 : Lied
7 : Zwischenspiel II - Mit Leidenschaft
8 : Nachspiel
9 : Lied Vom Winde
10 : Um Mitternacht
11 : Nachmittags
12 : Mein Fluss
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デ・プロファンディスが歌うモラレス。ミサ曲『千々の悲しみ』!
イ・ファジョリーニやケンブリッジ・タヴァナー合唱団のメンバーとして活動したマーク・ドゥーリッシュによって2011年に結成され、その独創的な活動で注目を浴びるルネサンス音楽専門の男声ヴォーカル・アンサンブル、デ・プロファンディス。「Hyperion」からは『ベルナルディーノ・デ・リベーラ』、『セバスティアン・デ・ビバンコ』、『フアン・エスキベル』と、知られざるスペイン・ルネサンスの音楽を精力的にレコーディングしてきたデ・プロファンディスの「Hyperion」第4弾は、クリストバル・ド・モラレスの2つのミサ曲とマニフィカトを収録。
モラレスはジョスカン・デ・プレの死後、パレストリーナとラッススが台頭する間の時代に活躍したスペイン・ルネサンスの大家であり、おそらく当時もっとも有名な作曲家です。これまでの録音(デ・リベーラ、デ・ビバンコ、エスキベル)に比べれば著名な音楽家ですが、本格的な調査・研究は途上であり、今回収録されるミサ曲やマニフィカトの録音も限られていました。メインとなるミサ曲『千々の悲しみ(Mille regretz)』は、天正遣欧少年使節団が帰国後に豊臣秀吉に聴かせたというエピソードでも有名なジョスカンの『千々の悲しみ』で知られる、フランスのシャンソンを元にしたパロディ・ミサ。ミサ曲『Desilde al cavallero』は、今日ではあまり知られておりませんが、カベソンやゴンベールの作品にも用いられている当時のスペインの流行歌を基にしており、いずれもモラレスの比較的早い時期に書かれたであろうと考えられています。
決まった音楽監督置かず、プロジェクトごとにその道のスペシャリストを指揮者に招くというのもデ・プロファンディスの特徴のひとつです。今作では、イ・ファジョリーニの創設者ロバート・ホリングワースと、ザ・シックスティーンのアソシエイト・コンダクターであり、「Coro」レーベルでは知られざるポーランド・バロックの録音シリーズでその手腕を発揮してきた実力者イーモン・ドゥーガンがそれぞれ指揮を担当。ジョスカンの『千々の悲しみ』と『Desilde al cavallero』の原曲もマーサ・マクロリナンの歌で収録し、ミサ曲『千々の悲しみ』は、サンクトゥス〜アニュス・デイの部分は1544年版と1535/7年初稿版の両ヴァージョンを収録するなど、隙の無いプログラム構成も大きなポイントです。(輸入元情報)
【収録情報】
1. ジョスカン・デ・プレ:千々の悲しみ
2. モラレス:ミサ曲『千々の悲しみ』
3. モラレス:ミサ曲『千々の悲しみ』(1535/7年初稿版より サンクトゥス、ベネディクトゥス、アニュス・デイ)
4. モラレス:第1旋法によるマニフィカト
5. 作者不詳(16世紀スペイン):Desilde al cavallero
6. モラレス:ミサ曲『Desilde al cavallero』
デ・プロファンディス
マーサ・マクロリナン(アルト:1,5)
リンダ・セイス(リュート、ビウエラ:1,5)
ロバート・ホリングワース(指揮:1-5)
イーモン・ドゥーガン(指揮:6)
録音時期:2022年5月2-4日
録音場所:ロンドン、セント・ジュード・オン・ザ・ヒル教会
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
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ラフマニノフ生誕150年記念
ウクライナの作曲家も併録、チェロ作品さまざま
ラフマニノフ生誕150周年企画。チェロに着目した室内楽作品を収録しています。チェリストのエッラ・ファン・ポウケは同レーベルからシューマンの協奏曲を過去にリリースしており、「今後が楽しみなソリスト」とグラモフォン誌でも好評価でした。
カップリングにはウクライナ出身の作曲家マキシム・シャリジン[1985-]がポウケに捧げた作品を収録しています。(輸入元情報)
【収録情報】
ラフマニノフ:
1. チェロ・ソナタ ト短調 Op.19
2. チェロとピアノのための2つの小品 Op.2(前奏曲 ヘ長調/東洋的舞曲 イ短調)
3. 悲しみの三重奏曲 第1番ト短調
シャリジン:
4. チェロとピアノのための『トリスティッシマ』
エッラ・ファン・ポウケ(チェロ)
カスパー・フォス(ピアノ)
ニーク・バール(ヴァイオリン:3)
録音時期:2022年8月26-28日
録音場所:オランダ、ヒルフェルスム、MCO1
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
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ハル・ベリーとベニチオ・デル・トロという実力派の顔合わせによる感動のラヴ・ストーリー。最愛の夫を失い傷心のオードリーが、夫の親友と再会。ボロボロの人生を送る彼を自宅に迎え入れるオードリーだったが……。