本書は、これらのキルトを図録として公開するとともにキルトの概要や基礎研究をして解明されたさまざまな事象、時代背景、そこから推察できる生活様式、文化などをまとめたものです。
今の時代でなければ有り得ない、メガサイエンス・テクノロジーの中から生まれた現代の布。著者自らが深い思惟をめぐらしながら染め織る自家薬篭中の布。先人たちの偉大な遺産物である民族布や古代布。これらの素材を見事に消化してつくり上げた質感豊かなキルトの数々。キルトとは、クリエィションとは何かー。鋭くそして優しい目で語る著者が、新しいキルトの世界を展いてくれる。
基本作品20点とバリエーション46点。
古い着物で暮らしを美しく。パリ・オートクチュールのエスプリが、眠っていた布に息を吹き込む。母の古い着物、洋服の端切れ、彼の昔のネクタイ、ギフトのリボン、みんな、みんな大切な想い出。
インド、ベンガル地方で生まれたカンタは、もう着なくなった古いサリー(女性の衣服)やドウティー(男性の腰布)を重ね、刺し子の技法をほどこして再生させた布。模様と細かな地縫いがされて補強された布は、掛け布や敷き布に、赤ちゃんのおくるみに、生活の布として新しい命が吹き込まれました。ベンガルの女性たちの空想の世界が広がる、自由で大らかな模様は、古い布を再生して使う暮らしの民藝でありながら、その芸術性の高さは多くの人の心をとらえます。著者は、1970年代にインドでカンタに出会い、独学でその手法を調べ、作品を作り続けてきました。「シルクロードの果て」の日本で作られる独創的なカンタと、研究のために集めた貴重なオールド・カンタのコレクションをご紹介します。
糸・棒・指。手先の営みから広がる無限の宇宙。糸をはじめ、古絹、皮、針金と素材は変幻自在。衣装はもちろんのこと、インテリア、ディスプレイ、アート空間の演出へと、「編み」のたのしい世界は展開する。編み図付きオリジナル・ニットパターン100点余収録。
この本は、すべての時代の世界中のテディベアに関して唯一、多くの情報と写真を載せたカタログであり、現在までに製作されたテディの本の中でも、最も美しく実用的なものとなるでしょう。特別に選んだ300枚を越すカラーの写真に説明を添え熊たちの見分け方と手入れ、それに修繕の仕方までをも簡単に理解できるよう説明されています。
あるときは兄弟として、あるときは親友として、世界で一番長く愛され続けるぬいぐるみ・テディベアの歴史と魅力を豊富な写真と資料で完全紹介。
アンティークキルトから現代キルトまで、世界各国35の美術館に所蔵される珠玉のキルト350点。