筆者は四〇年以上にわたって、精神病者や末期患者の治療やケアにかかわってきた。その間に、病気の本質とは何か、病気や死をどうしたら受け入れることができるか、医療従事者と患者との間で良質のコミュニケーションを成立させるためにはどうしたらよいかといった事柄について考えつづけてきた。もっとも大切なことは「医学知識と技術」(真実)と「患者や家族に対する態度」(愛)であり、本書は医療の現場におけるこの両方からのアプローチの重要性を訴える。
ニューギニアでの戦争体験を通して「人間の本質」「戦争の実態」を問う。
英語の核はロジックである。ロジックの原点はgiveとgetである。英語を学ぶ人はロジックを、つまりgiveとgetを学ばなければならないー50年前に英語の神髄はgiveとgetにありと喝破し、英語教育界に旋風を巻き起こした著者による最新の、そして最後のメッセージ。高校生からでも読めるように、易しく、それでいて鋭く英語のエッセンスを解き明かす。これ1冊を読めば、英語発想が自然に身につく。
脚本・宮藤官九郎、監督・水田伸生、主演・阿部サダヲによる映画『なくもんか』のオリジナル・サウンドトラック。音楽を担当したのは映画『舞妓Haaaan!!!』『レッドクリフPartI&II』など話題作を数多く手がける岩代太郎。
テクストを尊んだヴォルフよろしく、言葉を丁寧に扱い、柔らかく温かい声で歌い紡ぐ。「捨てられた娘」の寂寥感も押し付けがましくなく内側から漂い出、名曲「隠棲」での名唱も胸に染みる。ベテラン、ドイチュの伴奏は音色、バランス、間など、どれも格別の味わい深さ。★
今やもっともあぶらの乗っているメゾ、キルヒシュラーガーのシューマン。すみずみまできっちりと細やかに歌い上げ、なめらかに的確に変化する歌唱。瑞々しい声質と艶やかさも魅力であり、万人にお勧め。ドイチュの伴奏も抑制された叙情性が歌手の声とピタリ。
1990年5月、戦後初めてのサハリン残留日本人の集団里帰りが実現した。戦争に運命を翻弄され、いないとされた“忘れられた日本人”追跡ドキュメント。
まるでおとぎ話を聞いているような暖かくほのぼのとした雰囲気に満ちた“オーヴェルニュの歌”。アップショウの歌は表情豊かでヴィヴィット。明るく軽やかに広がるオケの伴奏を背景に、夢のような音の絵画を描いていく。爽やかな緑の草原が目に浮かぶ。