開業医として49年。開業医だからできる医者と患者さんとのあったかい心の交流。イザという時、医者として信頼され、共に支え合う医療こそ、高齢化社会に必要な開業医の姿です。
『夢の錯乱』-呉服問屋「荻野屋」で次々起こる不可解な惨事。『渡し』-父母の命を奪った仇敵に嫁ぐ千珠。『影法師』-若くして、ゆるがぬ名声を得た仏師の、奇妙なことから始まる放浪の旅。失われていく古き良き時代の日本の美意識、人間性、風情を味わい深く描いた時代小説。
オジェーは50歳前に惜しくも亡くなったフランス系アメリカ人の歌手。オペラやコンサートに幅広く活躍していた。本作は彼女の代表作のひとつで、とりわけ「女の愛と生涯」が聴きもの。ピアノも表情豊かで素晴しい。
オペラ界に彗星のごとく現れたソプラノ歌手ケイト・ロイヤル。リリカルな声は豊かで美しい。「放蕩息子」では表現が多少平板に感じられるが、「道楽者のなりゆき」の難しいアリアなど破綻のない見事な歌唱を聴かせる。将来への期待が高まるソロ・デビュー盤である。
筆者は四〇年以上にわたって、精神病者や末期患者の治療やケアにかかわってきた。その間に、病気の本質とは何か、病気や死をどうしたら受け入れることができるか、医療従事者と患者との間で良質のコミュニケーションを成立させるためにはどうしたらよいかといった事柄について考えつづけてきた。もっとも大切なことは「医学知識と技術」(真実)と「患者や家族に対する態度」(愛)であり、本書は医療の現場におけるこの両方からのアプローチの重要性を訴える。
ハイドン没後200年記念企画。記念の年でなければ難しいと思われるセットものだ。おおよそ半分が初CD化で、しかも日本独自企画。アメリングのヴォーカルにデムスのピアノと、演奏にもまったく不足はない。
20世紀の都市と建築の歴史を身体文化からとらえ直す。歴史叙述の新しい試み。