『告白』につづいて書かれた本書は、その自己探究の道をさらに進めたものである。晩年全くの孤独に閉ざされたルソーは、日々の散歩の途上に浮び上がる想念を、つれづれの印象を、事件を、あるいは生涯のさまざまの思い出を記し、人間と自己を見つめ続けた。偉大な思索家ルソーの諸著の中でも、特に深い感銘を与えるものである。
この世界は、〈本〉が限りなく生い茂る奥深い森だ。そして、人々が綾なす〈テクスト〉の交差する巨大な都市だ。この森と都市とを心ゆくまで歩きまわる詩人は、〈ことば〉と〈思想〉を新たに発見・創造する。詩人であって〈読むこと〉の達人が、旅と書斎のなかで親しんできたさまざまな本と著者について語る自由闊達な〈読み〉のエッセイ。
朗らかに、清く正しく美しく…。歌劇を中心とする小林一三の企業戦略は、たんなる経営の視点をこえた文化運動でもあった。共存共栄の理念による「宝塚戦略」をいま一度ふり返り、現代に生かした力作。
自分の住む町も、じっくり歩けば新しい発見がある。足を延ばせば、意外に知らない風景との出会いがある。運動不足を解消し、町や自然を親しむための歩き方、散歩を通した知的フィールド・ワークの方法をわかりやすく紹介。
精神科医で名エッセイストの著者が、「心」を散歩し、「時」を散歩し、「社会」を散歩しながらフトつぶやいた切れ味鋭いひとり言。思わず微笑を誘うユーモラスな話、心があたたかくなる話を絶妙な筆致で描くー心の処方箋。
江戸・東京・文学ゆかりの90余。文学作品と文学者をめぐる世相人情を紹介。地図・交通機関・所要時間・利用案内など付。
オランウータンの女の子トトはさんぽがだいすき。もりのかいじゅうガハハはトトがだいすき。みなみのもりのつきよのおはなし。3歳から。
ドイツ技術の歴史と生活のかかわりを、社会経済史の視点から比較文明論的につづる。
本書は、拡散接合についてこれまで学術雑誌でしか掲載されていなかった高度な内容を、一般読者にもわかるように、平易にまとめた本邦初の書です。拡散接合とはなんだろう、拡散接合の特徴は、拡散接合の導入ポイントは、といったQ&A方式の親しみやすいわかりやすい表現で、図表・写真豊富に解説しました。専門外の人でも理解が深まるように、巻末に基本用語解説を、また拡散接合こぼれ話しを随所に収録してあります。
東西文明の接点、ビサンツ・オスマン両帝国の古都の魅力、そのすべてを語り尽す華麗なる歴史絵巻。