この本は59年秋、朝日新聞京都版の週刊姉妹紙として発刊されたくらしの情報紙「らくらく京都」のコラム「味」(2年後に「味の散歩」に改題)で登場した約200店から72店を選んで1冊にまとめたものである。いわゆる有名店は避け、地元の京都人が愛着を持っている隠れた店を発掘しようという編集方針を貫いてきた。
ポプリについて、もっと知りたいあなたに。花の故郷を訪ね、香りを愛した人々に触れ、今、その想い出を綴る。
物理や数学で無限という考えがいかにして生まれ、発展してきたか、いかにして無限集合論が創られ、それがいかなる成功とパラドクスをもたらしたか。
日本列島を北から南へ、各地に根をおろすぬくもりのあることばを探訪するたのしい「方言の旅」、著者の方言論のすべてをもりこんだ「方言・共通語・標準語」など、かけがえのない文化としての方言を味わい深く語る。
本書は、東と西の考え方の違いも探る意味で、日本語・中国語・英語・フランス語の四か国を選び、それぞれの国のことわざを巡って、気がついたことをまとめるとともに、二十世紀の日本で、ことわざがどのように受けとめられているかということも考えてみた。
大自然に心ひかれて、77歳の著者がまるで散歩するようにアフリカを旅して出会った様々な事物や出来事を、明快に描く絶妙のルポルタージュ。
学生街お茶の水、快速起点東京、相撲と花火の両国、本所七不思議の錦糸町、江戸川畔の小岩、万葉の市川、成田山詣での船橋宿、千葉氏の拠点千葉など総武線緩行・快速の各駅周辺の歴史をみずみずしく描き出す。
ルネサンスの庭、英国風景式の庭、世紀末の庭など、ヨーロッパの代表的名園を豊富なカラーと懇切な文章で紹介する、初の名園案内。
この本では、堀川をタテ糸に、それに架かる橋および通りをヨコ糸にして、ユニークな地域やポイントを発掘して歩くこととしたい。
南武線ー浜川崎線を乗り次いで、工都川崎の繁栄、夢見ヶ崎と丸子の渡し、中原街道と小杉御殿、溝ノ口・登戸宿の盛衰、桝形城と分倍河原合戦、武蔵七党立川氏館など、多摩川流域の清冽な歴史の水脈を汲みあげる。
楽しいウンチクが好きッ!街はこんなにもおもしろいワンダーランドだ。路上観察学会の“神さま”が、目玉で描き記したフィールド・ノート。
大和郡山は玄人好みのする歴史の町といっても良い。中世の農村だけではない。古代史でも面白い史跡は多い。平城京羅城門、官道である下つ道、西市跡など-どれ一つをとっても一度は歩いてみたいところだ。本書を読んでいただければ、それぞれの史跡をかなりの程度まで深く、具体的に理解することが可能だろう。
京阪電車は大阪の中心街から古代遺跡の宝庫を突きぬけ、一路日本文化の枠、京都へ。さらに鉄路は独自の文化の薫る近江へと通じて、日本史のあらゆる時代の相を網羅する。