サンポくんは、おじいちゃんのいえにいくことにしました。おみやげは、どっさりのバナナです。ところが、とちゅう、かごにのせてもらって、おれいにバナナを1ぽんあげました。つぎに、ろばのせなか、うしのせなか、にぐるま、じどうしゃ、はては、ぞうにまでのせていってもらったりしました。きがついたら、どっさりのバナナは…。
沖縄から北海道までそれぞれの土地にゆかりの作家と作品をたずね歩き、名旅行記の行間に立ちのぼる香気を探る、気ままな文学エッセイ。詩ごころ・旅ごころあふれる珠玉の22篇。
三島の地には多くの文人たちが逗留し、味わい深い思い出を残していった。その“ふるさと三島”の文芸の背景を長年調べあげ、まとめあげた。
ある朝、お母さんねずみのミセス・マウスは、二人の娘たちに「夕食まえにしておかなくてはいけない5つのたいせつなことがありますよ。それほどおどろきってほどのこともありませんけどね。」といいました。「おどろきってなあに。」妹のトッツィー・ロールがたずねました。「おどろきっていうのは、つまり…ひみつのことよ。」と、お姉さんのチーズ・ビットが答えました。それから二人は、お母さんと一緒に散歩に出かけ、野原や林や砂浜を通りぬけながら、そのつど、いちご、葉っぱ、木の実、貝がらでショッピング・カートをいっぱいにしました。
魚の目になる。世界初の「海中」3D写真集。
最上流算法家の金盛吉之丞は、維新の動乱に巻き込まれ、官軍参謀暗殺の一味に加わって失敗。逃走の途中、負傷して動けぬ親友の渡会清明を手にかけた過去がある。その事情を明かせぬまま、彼は清明の妹・志ほに、実の兄同様の情愛を注ぐ。ところが、志ほは彼を恋人として慕い、ひたむきな思いを寄せていたー。日本独自の算学(和算)を題材とした、異色の長編時代傑作。
食通・音楽通の著者ならではの博識で、時にはミステリアスにユーモラスに、画家や芸術の真相を絶妙の語り口で説き明かします。
本書はアメリカ合衆国の一水兵ー職業軍人ではなく24歳で徴用された青年ーが経験した太平洋戦争中の日記である。
エントロピーとは何か。宇宙、そして我々人類社会を含めたあらゆるものが、秩序から無秩序へ移り行くことを指し示すエントロピーの法則。この「憂鬱な法則」の様々な論議を紹介しながら、我々をも律するこの法則と、古代中国思想の不思議な結び付きを考える。
京都・紫野の地に立つ大徳寺。花園上皇、後醍醐天皇、大燈国師、一休宗純、小堀遠州と縁深い臨済宗大本山の山内にある、二十余の塔頭をめぐる歴史散策(第1部)全国四万余の八幡神社の故郷・宇佐八幡の杜をたずねて古代に思いを馳せ、福沢諭吉が生まれた海に臨む城下町・中津を歩く(第2部)。