バイエルンの州都ミュンヘンは、ほかの都市とは異なる陽気さと鷹揚さをもつ。典型的バイエルン人ミヒャエル・エンデさんとのエピソードをはじめ、魅力的な人々とここちよい日々を、ミュンヘンに長期滞在している著者が綴る。
墨田区の公園を飛び立ち、東京駅・桜田門上空を通過、皇居前広場に降りようとしたら黒山の人だかり。銀座から日本橋を経て出発地点に無事着地したらそこには…。マスコミ、警察を唖然とさせたオジサンの痛快体験記。
歩いていける江戸の町。東京に残る江戸情緒へのアクセス・ガイド。便利な地図でめぐる、現代東京の「江戸芸能」ゆかりの地。
江戸の名残り、名所旧跡を訪ねた絵と文を中心に本書を作った。とはいえ、江戸の名所総合案内、故事渉猟にはほど遠く、「散歩絵図」というごく気ままな雑記である。
旧品川宿界隅、大崎、八潮、荏原、武蔵小山…都心の小旅行へと誘う、品川区至上主義ガイド。
こだわりの山用具から山でのおいしい食事、記憶に残る小さな山から大きな山、薪ストーブの山小屋、森で見つけたかれんな植物、山麓の温泉などなど、散歩の気分で街から山のてっぺんまで楽しんでしまう。カラフルなイラストと軽妙なエッセイで平野流新しい山の歩き方を提案。
デリバティブという妖怪が、徘徊している。妖怪の正体を暴こう。なにしろ、図体が大きい。いくつかある急所を攻めることだ。必要な武器は、「常識」という知恵で、十分である。全36話。コーヒーでも飲みながら、デリバティブ世界の核心に迫る楽しみを、あなたも、どうぞ。
西洋の算法には、多種多様なものがある。数当てや念力のように楽しい題材をとり上げたもの、三角数や平方数のように不思議な数を調べるもの、組み合わせや確率のように日常生活に密着するもの、1次や2次の不定方程式の解法のように算法の真髄に迫るもの、…などである。本書は、代表的な古典を通して、その全貌を捉え、「問題・解答」の形式で、西洋の数学者たちが遺した驚異の足跡をたどる。これら先賢たちの思考回路は、読者にもきっと参考になるだろう。頭のトレーニングにぜひどうぞ。
江戸っ子猫とら吉お気に入りの、東京の猫、店、散歩道。銭湯のチャーミー(三田)、夕焼けだんだんのチコ(谷中)、ジャズ喫茶のチャム(渋谷)、オモチャ屋のミャンタ(浅草)、ブティックのブーニャンとチー(六本木)…。オールカラーの東京みちくさ歩き。
イスラム、インド、中国、朝鮮…等高線を超えて、アジアはどんな世界を見立ててきたのだろう。地図からアジアの歴史・文化とその民族性を読む。
著者は多摩地方の文学遺跡や歴史遺跡を丹念に訪ね歩き、文学碑・史跡碑・墓碑を中心として収録、難解な碑文の解読など研究を重ね、その精華をまとめて詳細な解説を付した。
おっとりした姉・可季子と重い病いを抱えながらも、のびやかな妹・鱈子さん。父母姉妹での穏やかな生活に、父の病いという思わぬ波紋が広がり…。家族という日常の不思議と夢のリアリズムを静穏な筆で描いた三島賞受賞作。