関西の城下町に生まれ育った著者が武蔵野の一角に住み着いて早数十年ー東京はふらりと歩くのに格好の町だ。角を一つ曲がれば江戸や明治と対面し、地方都市が失つてしまった年中行事が今なお生きている。足の向くまま歩けば、祭りの熱気に行き会い、懐かしい商店街に誘われ、荷風が排徊した路地裏に迷い込む。しめくくりは、居酒屋であれやこれやともの思う贅沢な時間ーひとり散歩の愉しみ、ここにあり。
大名小路(丸の内・大手町付近)は、毎年のように切絵図の改訂版が出されました。大名小路の武家屋敷は、老中や若年寄たちが任期の間だけ役宅として住み、そのため、地図を見れば、幕府の政治の動向が伝わってきます。幕府の政権争いや、老中・若年寄たちの出世や病気の引退、世代交代など、地図から色々と読み取ることができます。本書を片手に、時空散歩や現地の発見の旅にぜひ出かけてみてください。
東京・谷中にある鰯専門の居酒屋。人気エリアから外れた場末感漂う店だが、(自称)看板娘・岩篠つみれの下にはなぜか事件が集まってくる。ある日客が忘れた名刺入れを届けに行くと、自宅の浴槽から両脚を突き出している男性の姿が…。これってかの有名な…ではなく、溺死体!?兄が大親友だという正体不明の男・竹田津の洞察力を借り、看板娘が事件に挑む!下町風情漂う街を歩いて手掛かりを探す、新ミステリシリーズ全4篇!
お疲れサラリーマンである梶野の家に入り浸る、ギャルなJK香月乃亜。お隣さんでもある彼女は、毎日梶野の匂いを嗅ぐことに夢中だ。乃亜が慕っている大人はもうひとり。花野日菜子ー梶野の会社の後輩で、24歳の美人OL。仕事のデキる優秀なデザイナーで、人望も厚い。そして乃亜の恋のライバルでもある。一見完璧に見える彼女だが、決して他人には明かさない、黒歴史を抱えていた。彼女の過去のあだ名は「ヒナミチ」。赤く染めた髪を振り回し、毎日アロハシャツで学校に登校する不良だったのである!!
見渡す限り人工物ばかりの東京23区。でも、ちょっと探せば、濃密な自然に出会える場所があります。そこは江戸時代に大名屋敷や鷹狩り場などだった公園や施設。23区の他の場所ではなかなか見つからない生き物がすんでいます。新宿各地を歩き回るタヌキ、下町を彩るカラフルなトンボ、都心の原生林を飛び交うチョウ、埋立地に帰ってきた魚などなど、テレビでも活躍中の生物研究者が案内します。
160年の時空を超えて、東京の街角に江戸がよみがえる!広重の浮世絵と郵便局の風景印が遭遇!
東京は凹凸だらけ!暗渠・坂・湧水…「スリバチ」を知れば、見慣れた町が新しく見えてくる!!
本書は園芸植物、野草、樹木を問わず、庭や花壇、道端、公園など、身のまわりでよく見かける代表的な花555種を掲載した花図鑑です。初心者でも花の種類を調べやすいよう、花の色と形の両方で直感的に検索できるのが特長です。美しい写真やわかりやすい解説文はもちろん、香りや手ざわりなど五感を使った観察のすすめ、つながっている生き物の紹介など、豊富な情報を満載しています。
歴史と記憶、地形をたどる水のネットワーク。
「花の都」-平安京の時代からそう称えられる京都。春、桜咲く古都のながめはまさにその名にふさわしい。3月の下旬から約1カ月、洛中洛外は桜に彩られ、一年で最も華やぐ季節となる。写真家・水野克比古がとらえた京都の桜風景の数々を収録した美しい一冊。