「江戸切絵図」は現代の東京区分地図にあたる。切絵図を片手に散歩に出れば、いたるところで江戸の名残りに出会い、剣客親子や火付盗賊改方の活躍の場所を彷彿とすることができる。浅草生まれの著者が、失われゆくものを惜しみつつ、子供の頃に目に焼き付けた情景を練達の文と得意の絵筆で再現して、江戸と東京の橋渡しをしてくれるユニークな本。切絵図や浮世絵、写真など多数収録。
近所の道をのんびり散歩する気分で、身のまわりの見慣れた物の理を探り出してみよう。議論好きな七人の物理仲間たち(近角聡信、磯部孝、今井功、近藤正夫、木下是雄、大川章哉、高橋秀俊)が「ロゲルギスト」の名前で発表した科学エッセイから名作を精選。旺盛な探究心、面白がりな好奇心あふれる一六篇を収録する。
琵琶湖、比叡山、姉川古戦場、小堀遠州、彦根城から竹生島、近江商人、甲賀流忍術、曳山祭、フナズシまで、東日本と西日本を結ぶなかで育まれた「近江学」。
神社仏閣の宝庫・東京には人々の暮らしと信仰の歴史が今も息づいている。日本武尊の伝承から平将門と源氏の足跡、太田道潅、江戸開府まで。江戸庶民の信仰をはじめ寺社を舞台とした事件やトピックを掲載。
池之端七軒町、小石川指ヶ谷町、高田老松町、早稲田ホテル、そして終の栖「三畳御殿」へ…二十一歳で故郷岡山を出て以来、内田百〓(けん)は八十一年の生涯を閉じるまで、十五回もの引越しをした。郷愁、失職、借金、息子の夭逝、妻との別居…。百〓(けん)読みの達人が、膨大な作品を足がかりに百〓(けん)の旧居跡を訪ね、彼の生涯と文学とを辿る。
美しい海を一望できる南部、変貌を続ける街那覇、基地と共存しチャンプルーな文化の中部、リゾートの海とやんばるの森が広がる北部。沖縄本島の南から北まで、愛するカフェを巡る一期一会のひととき。美しき島、心なごむ癒しのカフェ50店。
お庭番の役目を果たすべく、今日もピヨ四神たちと帝都を走る望月蒼司朗。その人気は急上昇!彼をこっそり撮る帝都民まで出る始末だ。そんな蒼司朗は、夜の帝都で起きている、小型犬行方不明事件の調査をすることに。飼い主たちが散歩中に奇妙な生物を目撃しているらしく、青龍の戦士・安藤奏と犬を連れて出向くが、そこには…“空を飛ぶカエル”が!?少年の運命が花開く、お庭番第二弾!
ダーラが経営するニューヨークの書店のマスコット、黒猫ハムレットの元気がない。猫のセラピストに診てもらうと、最近の自分を出来損ないのように感じているという。あのふてぶてしいハムレットがそんなふうに思っているなんて!愕然とするダーラだったが、通っている武術道場でさらに驚きのできごとが起きて…。名探偵(かもしれない)黒猫が大活躍するコージー・ミステリ。
通り名唄に誘われて歩く50コース。
地方都市A市とC町の行政統合を目前に控え、聡美はネット掲示板で、陰謀説まで飛び交う激しい議論が起こっていることを知る。「統合反対派」による市役所への抗議電話や無許可のデモ行進。平穏に過ぎる日常の裏で、無関心に見えた人々が静かに動き出し、反対運動は他を巻き込み激しさを増していく…。日本の現在を想起させる表題作ほか、ベストセラー『となり町戦争』のスピンオフ短編も併録。
郷田三郎は引っ越したばかりの下宿で、偶然、屋根裏への入口を見つける。異質な空間に魅力を覚えた郷田は、昼夜を問わず屋根裏を「散歩」し、天井の隙間から他人の隠された本性や生活の秘密を盗み見る興奮に酔いしれるようになる。ある日、彼は天井裏の小さな穴を利用した恐ろしい犯罪を思いつく。自殺として片付けられようとしたこの事件を、名探偵明智小五郎が明敏な推理力を発揮する…。ほかに短編6編を収録。
ミケランジェロが聖ペトロの墓上に建てた大聖堂、グラディエイター(剣闘士)たちが闘った帝国最大の闘技場、500もの噴水がある、イタリアでもっとも美しい庭ほか、ローマの主な遺跡と教会建築などを漏れなく収録。
恐ろしい「八幡の薮知らず」の実態とは!?江戸時代には舟で成田山に行けた?なぜ文豪たちは手賀沼周辺に身を寄せた!?県民も気づいていない!?千葉のディープな名所、豊かな風俗、魅力ある人物。