マフィアとは何か?カトリックの総本山がローマにおかれているのはなぜ?イタリヤの北緯40度〜45度、それなのになぜ“君よ知るや〈南の国〉”なのか?経済大国ヴェネツィアが没落したのはなぜ?ミケランジェロとラファエルロは本当に仲が悪かったのか?ルネッサンスはなぜイタリアから始まったのか?聖と俗の間でゆれる“光の国”の魅力!
天照と食物神豊受のいます伊勢。海幸に恵まれた御饌の志摩。万葉の道、忍者の里もある伊賀。日本の根の国、権現信仰の熊野。山海に恵まれたこれらの国々は伝統料理の宝庫である。調理士教育の専門家であり民俗学者・登山家としても知られる著者の足と舌で確かめた郷土食オンパレード!
アポローンはもと死の神であった。血なまぐさい戦場に降り立ち、自ら剛弓をもっていくさの帰趨を定めた『イーリアス』の疫病神は、いかにして竪琴をもつ芸術の守護神へと変貌したのか。英雄叙事詩から、オイディプース物語、オレステース物語、そしてデルポイの神学まで、壮大な絵巻の世界にアポローンの実像を追うギリシア文学紀行ー免れがたい死と非情な運命に直面して、狂気に陥り、また知慧の高みに駆けのぼる人間の悲劇的精神のドラマが、そこに浮び上る。
大和郡山は玄人好みのする歴史の町といっても良い。中世の農村だけではない。古代史でも面白い史跡は多い。平城京羅城門、官道である下つ道、西市跡など-どれ一つをとっても一度は歩いてみたいところだ。本書を読んでいただければ、それぞれの史跡をかなりの程度まで深く、具体的に理解することが可能だろう。
江戸時代の俳人小林一茶は家に執着をもっていた…。王朝・中世・近世各時代の10編の文学作品を通じて、日本人が古来もっている住まいに対する関心や、住居、暮らしの有様を探る3部作。
絶対だと思われていたことを打ちくずし、ありそうもないことを物理学にもちこんだアインシュタインの大胆な発想を解明し、相対性理論の完成にいたる壮大な物語を紹介。
いまやブランドは生活の日用品。みんなふつうに使っててかるい気持ちで楽しんでいる。けど、それだけにやっぱり言いたいことも色々あるわけで「思い入れ」は尽きない…。
香り高きイギリス・ミステリの世界を旅してみませんか。ヴィクトリア時代から現代に至る英国ミステリの歴史を豊富なエピソードで解き明かす俊英の知的エッセイ。
みちのく山形が育んだおもしろく哀しい人達と、著者の半自伝的まるかじり随筆集。
白蓮がいて、夢二も来た、別府。明治、大正の昔から日本を代表する温泉・レジャー基地として、庶民の哀歓をはぐくみ、日本の近代を切り開いた政財界人、文人墨客の足跡をきざみつづけた街・別府。一夜千両の湯げむりの陰で泉都別府を築き、支えて、いま自然環境都市へ着実な歩みをみせる地元の気骨と人情の系譜を探った。
刻々と変貌する巨大都市新宿。かつて、そこには芥川龍之介の父が営んだ牧場、林芙美子が傷心の身を横たえた路地裏の宿、そして絃歌さんざめく遊廓、劇場、闇市露店のたたずまいがあった-。旧宿場に住みついた曾祖父から数えて四代、新宿根生いの作家が故郷喪失の哀しみとともに綴る新宿下町時代の人情風物誌。