猪木だけが悪いのか-。80年代から90年代にかけ、唯一絶対のマット界盟主として、「キング・オブ・スポーツ」の名を欲しいままにした新日本プロレス。だが、猪木引退後の迷走と歴史的失速の萌芽は、すでにこの時期に露見していた。一企業の衰亡史を超え、「時代」の容赦ない残酷性をも照射する、業界騒然のノンフィクション。
新日本プロレスのパンフレット『闘魂スペシャル』に連載していた旅日記を、単行本として毎年一冊にまとめて、今年で17年目、これが最後の『旅日記』となりました。長い間ご愛読いただきまして、ありがとうございました。