明治新政府が文化遺産の調査、研究に当たり、その保護と保存の基礎ともいえる「古社寺保存法」を制定し、指定制度を発足させたのは明治三十年六月でした。平成九年は、ちょうど100年目にあたります。文化庁と毎日新聞社は、この大きな節目を契機として、従前の『重要文化財』を全面的に増補改訂して刊行することにしました。
歴代天皇の宸翰をはじめ、皇室伝来の書跡文書類等、勅封によって大切に守られてきた比類なき文化遺産ー東山御文庫御物、初の集大成。