宮廷の奴隷か、陰の実力者か。西太后の寵愛を受けた宦官が明かす「ラストエンペラー」の世界。
1942年、自由の天地を求めて若き探検家グループ21名は、憧れの大地へ飛び出して行った-。日本の生態学の第一人者で探検家でもある今西錦司を隊長に、森下正明、吉良竜夫、川喜田二郎、梅棹忠夫、藤田和夫ら、現在、アカデミズムの頂点に立つ諸氏の青春時代の探検記録。
高崎山のサルと過ごした3年間、原野を駆け回ったチンパンジー調査、硯学たちとの交遊ー。「サル学」の先駆者が、興味深いエピソードをまじえて語る自伝。
日本を支配する受験エリートたちはいま、何を考えているのか。小学校を休んでまで塾通いする受験競争の過熱ぶりから、有力大寡占を批判した中教審での攻防まで、私立中高一貫校をめぐる教育の現場を迫真のドキュメントで描く。
ゴルフ場開発にまつわる、さまざまな怪事件。現代社会の暗部に鋭く迫る。野心的長編社会小説の決定版。
光学機器メーカの巨人が歩んだ栄光と苦難の道を、現地ルポをまじえて活写。人知の限りをつくした光学設計とガラス素材開発をめぐる、かずかずの秘話。半世紀にわたる東西分断の悲劇を乗り越え、今また統合にゆれる新生ツァイスの行方は-。
電話機はずいぶん進歩した。コードレスホン、留守番電話、携帯電話などの登場で、いまや電話機は“一家に一台”から“一人に一台”の時代になろうとしている。一方、公衆電話の進歩も見逃せない。テレホンカードを初めオートダイアルカード、クレジット電話用カードなど、ますます便利になってきた。本書は、こうした電話機のしくみ、便利な使い方をわかりやすく解説した。通信の入門書としても、十分役に立つ内容となっている。
絵画の見方を根底から覆したピカソ。この天才画家の世界を、楽しみながら理解できる一冊。
ありえたかもしれない人生のいくつかを失いながら、人は歩む…。現代人のひそやかな「生」を切り取る33のストーリー。
内に強さを秘めながら、あくまでもたおやかで、気品高い女性像の数々。古き良き京の都が香り立つ。
政治家・軍人の日記・書簡・議事秘録など激動の時代の息吹をビビッドに伝える一次史料を読む面白さー。昭和史の流れにとって重要な史料を選択し、その性質・内容を理解し、背景を平易に解説することで近代史のさまざまな側面への理解を深めようとする…。
ポスト・バブル・エイジの気鋭が、コピー感覚でロゴスをあやつる書き下ろし長編小説。
知ってるつもりが大誤解、あんな話、こんな話。ちょっと角度を変えるだけ、ヴェールを一枚はぐだけで、ウラのウラまで見えてくる、おどろき日本史。
えっ、機械オンチの万智ちゃんがハイテク・ランドに迷い込んだって?言葉とコミュニケーションについて考える。
日本映画を代表する名作「東京物語」「晩春」の父親役、「男はつらいよ」の御前様役で知られる俳優・笠智衆87歳。見事に年輪を加え、いよいよ滋味あふれる風姿と味わいを深める演技。生まれ故郷の九州、避暑地蓼科、40年余の住処鎌倉などに四季折々の日々を追った初の写真集。
母が空の上へいって9年。今、3歳の女の子の母親となった。かつての自分のように、娘もまた名画とともにいる。あふれでる愛情で、日々を綴る珠玉エッセー。