旧五カ国を占め、都と西国を結ぶ要衝にあった兵庫県の民俗芸能は、中央の文化に影響を受けながら、独特で多様な形態を育んできた。獅子舞、鬼追い、田楽、人形浄瑠璃…。それぞれの様式や意味、課題などを解説し、中世から継承されてきた“文化的遺跡”を詳細に記録する。
精神分析における恥の議論とは、多くの関心の流れが交錯して次々と網目を作るところであり、恥の文化(辱めの文化)と言われる日本においてもともと盛んだった。ただし、その発生論は、恥に対して過剰反応する日本文化の外に出た方が民俗の神経症として見えやすい。本書では、米国の臨床体験を引用しながら、日本と米国が出会う場所として、恥の議論を展開している。
今、人間の体の中でもっとも神秘的で未知の臓器は何かというと脳と骨です。現在のところすべて解明されているわけではなく、今後のいろいろな研究が待たれています。本書は不思議な骨の働きと老化、それによって起きるいろいろな問題、どのようにしてそれを防いでいくのか。どのような治療があるのか、について述べてみたいと思います。
「信用力の尺度」がまるごとわかる。格付けの意味、見方から、業種別の評価のポイントまで、コンパクトに解説。
日本人はしばしばイスラム圏を後進地域とみなしがちだが、中東は17世紀までは世界の先進地域だったし、さらにバビロン・アッシリアの古代にさかのぼれば、世界文明の総本山ともいえる。彼らは西欧諸国の文明には一目おいても、日本という存在など歯牙にもかけない。そこに徒手空拳、援助に乗りこむ日本青年海外協力隊員の心意気は空転し、さまざまな事件になる。中近東で泣き笑い。
大白蓮華に連載の「法華経の智慧」如来寿量品の章をすべて収録。21世紀は「生命の世紀」。人類が希求する平和の時代を開く希望の一書。
群響の「生みの親」であり「育ての親」である丸山勝広の、不屈の精神と永遠の情熱が、関係者の証言でここに甦る。
会社数字が見る見る分かるスーパーテキスト!財務諸表・キャッシュフロー計算書の知識から予算管理、リスク管理までこれ1冊ですべてが学べる経営者・マネジャー必読の書。
世界に冠たる新幹線はこうしてできた!そして、旧国鉄の民営化成功は世界の鉄道に何をもたらしたか。鉄道王国ニッポンの話題がいっぱい、JR東日本会長の体験的鉄道論。
本書は、70年代後半以降台頭してきた、宿命論的な微調整型の政策対応を厳しく批判し、21世紀の日本経済の展望と指針を明示した書。
本書は、学校でも、入社した後の職場でも、現実には上司や先輩からなかなか教えてもらえない設計現場の実務上で必要な心構えを中心に、101のケーススタディを抽出し、要点を簡単に解説、紹介した。
モラルコードを持つ贋作者VS.権威ある(欲ばりの)専門家・画商。コロー、マネ、ティエーポロ、ブリューゲル…。彼がルーヴル、メトロポリタン、大英博物館に送り込んだ“名画”はホンモノかニセモノか。少年院を出てロイヤルアカデミー留学生、それから世界の美術市場を震撼した贋作者となった男の愉快な回顧と芸術論議。
グリズリー,ムース,一本の木、そして風さえも魂をもって存在している。
『羅針盤』は、聖教新聞の文化欄に毎回掲載している小さな時評コラムである。昭和四十四年以来、小欄は時々刻々と変化する社会の出来事の中から題材を選び、「仏法の眼」からの社会洞察を試みてきた。この度、1993年から98年末までに掲載された、約五年分の中から、百本を選んで、一巻にまとめた。