五十三歳、大手出版社役員の菊池。医師の妻とは五年前に離婚して、双子の娘たちも独立、再びの独身生活を謳歌していた。同期の出世頭で、次期社長と目されていたが、ある日、末期の膵臓がんに冒されていることがわかる。医師から「余命一年」を宣告されたが、治療を受けることはせず、直感に従って神戸に移住し…。この世界と人間の営みを明かす白石文学の集大成!
新聞連載小説『荒神』の挿絵で新たに編んだ絵物語。漫画家・こうの史代による“もう一つの『荒神』の世界”。大好評の挿絵403点全点プラスαを、たっぷり書き下ろした文章と共にオールカラーで収録!
心を込めないと本当の意味で、きれいにできないんです。NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」で2015年最高視聴率、イギリスBBCほかで大反響。
巨額買収。後継者との別れ。規制への挑戦。裏切り、内部分裂…これまで語られなかった「舞台裏」に迫る!
子どもを育てられなくなった親たち。誰が「家族」を壊しているのか?年間10万件を突破し、今なお児童虐待は増え続けている。困窮の中で孤立した家族が営む、救いのない生活。そこで失われていく幼い命を、なぜ私たちの社会は救うことができないのか?数々の児童虐待事件を取材した著者が、その背景にある日本社会の家族規範の変容を追いながら、悲劇を防ぐ手だてを模索する。
「どこかでお会いしましたっけ?」。そして気づく。少女の目は、左右で色がちがっている。右の虹彩は黒色だが、左の虹彩は赤色。オッドアイ。「もうわすれたの?きみが私を殺したんじゃないか」(表題作より)-切なく妖しい夢の異空間へと誘う、異色“ひとり”アンソロジー。
死ぬ時は、誰もが一人。日本では、孤立状態1000万人、年間孤独死3万人。救済の手立てはあるのか?気鋭のノンフィクションライターが、知られざる最後の“後始末”の実態に迫る。
43歳での出産と育児を赤裸々に描く、爆笑&ちょっと感動のエッセイ。
若き頃ボクシングで頂点を目指した広岡と3人の仲間は、才能溢れる青年ボクサー、翔吾と出会う。広岡たちは翔吾の世界チャンプの夢を共に追い始め…。自らが得たものを次の世代へ手渡せるのか。どう生きて、そしてどう死ぬかを壮大に描く傑作小説。文庫版あとがきを収録。
ネット上で海外発の情報に接する機会が増えた昨今、英語を読む力の重要性はますます高まっている。本書では、ニュース記事や論文、SNS、小説など、幅広いタイプの英文の読み方を指南。論理的な読み解きのセオリーを解説する。独学者にとって宝の山である各種サイトの活用法や、ネイティブでも間違えやすい表現など、「さらに上」を目指す人へのガイドも満載。巻末に、重要語彙・文法が身につく60の厳選例文を収録。
きつくても、ゆるくても辞める。褒めても不十分…ではどうする?Z世代の実像に迫り、効果的な育成のヒントを導く。
対象aは黄金数であるーラカン晩年の言葉を手懸りに辿る、その生の軌跡と精神分析の本質。フロイトーラカン思想の根源に鮮やかに迫る。