「刑務所の食事は受刑者が作ってるんだよ」(刑務官)「あのぉ…、誰が調理を教えるのですか」(著者)「そりゃあ、栄養士さんだよ(笑)」(刑務官)いやいや聞いてないし、笑いごとじゃなくない?ここって男子刑務所だよね。怖い人が包丁持ってたら、さらに怖いんですけど…。何も知らず刑務所の炊場に飛び込んだ栄養士と、料理初心者の男子受刑者たちの給食作り奮闘記!
『朝鮮民謡選』をくり返し読んだ少女時代。心奪われる仏像がすべて朝鮮系であることに気づいたのは、30歳過ぎた頃。そして、あたかも、見えない糸にたぐり寄せられるかのようにして50代から著者が学び始めたハングルは、期待通りの魅力あふれる言葉だった。韓国への旅の思い出を織りまぜながら、隣国語のおもしろさを詩人の繊細さで多角的に紹介する。
『菊と刀』に匹敵する名著と評され、官僚批判の火付け役となった『日本/権力構造の謎』につづき、本書では「政治化された社会」等の新概念で日本のリアリティーにさらに深く斬り込む。本書は日本の読者に向けて書き下ろされたオリジナルである。
人はなぜ働かねばならないのか?人生とは、なんと理不尽か。しかし、もがき傷つくことのなかにしか「救い」はないのだ。
日本の経営学界の重鎮から、気鋭の研究者、そして御手洗・キヤノン社長ら注目の経営者まで17人が、戦略論、企業論、組織論などに分けて「経営学とは実践にどう役立つか」を具体的なケースをもとにやさしく解説。学生はもとより、ビジネスマンこそ必読の書。
事業構造改革、コーポレートガバナンス、場のマネジメントなど、最新のトピックスを交えて、躍動感に満ちた企業のメカニズムを解明する「生きた経営学」の決定版。大学生、ビジネスマン、MBA志望者、必読のスタンダードテキスト。
少年犯罪、家族のあり方、教育問題、本や映画や音楽、大切な友、少年時代の思い出など、家族をテーマに作品を書きつづける直木賞作家・重松清の原点がわかる著者初めてのエッセイ集。単行本『セカンド・ライン』を改題し、まったく新たに構成した待望の文庫版登場。
トレードの流れ、トレンド分析、売買のタイミングから損切り、リスクに対する心構えまで、やさしく解説。
本書は単なる教則本、お手本集ではありません。著者の書に対する深い理解と長年にわたる指導経験を踏まえて生まれた、初心者が楽しみながら書を学ぶことのできるまったく新しいタイプの入門書です。さらに常用漢字全1945字に対応した画期的な学習システム「ブロック学習36」を併載、「石川メソッド」による学習法の集大成となっています。
競争戦略を考えるうえで必読とされるのが、難解と言われるマイケル・E.ポーターの著作群です。本書は、ポーターの主著である『競争の戦略』『競争戦略論』などで展開されている思想と論理を理解するためのコンパクトな入門書です。ポーターの著作を要約するだけではなく、抽象的な概念を理解しやすいように、日本企業の事例を盛り込み、わかりやすく説明しています。企業の競争戦略ばかりでなく、地域や国の競争力についても取り上げます。
景気回復から取り残される、25〜35歳。彼らの行く末が、日本社会の運命を決める。沈黙のマジョリティーが、動き出す。
合気道の達人・内田樹と、ラグビー元日本代表・平尾剛が、がっぷり四つに組んだ。まったく違うスポーツ経験を持つふたりが、四方八方に話題を展開し、意気投合したのは、「身体コミュニケーション」。
リップスティック、ショルダーバッグ。創ったのは一人の天才起業家だった。その名はシャネルー。貴族趣味を時代遅れにし、大衆消費社会の寵児に。ひた隠しにした出自とセレブとの交流、大国アメリカへの親愛感と悔蔑。辛辣な「シャネル語録」から伝説の生涯に迫る、ファッションブランド研究の第一人者、待望のまるごと一冊シャネル論。
怖そう、でも本当は…。勇気と思いやり、家族や友達との絆、目には見えない大事なものに気づかせてくれる、不思議な古道具屋さんのお話。
「湖西のみち」から、二十五年の『街道』の旅は始まった。琵琶湖西岸の渡来人の足跡を確かめ、信長が逃げ込んだ朽木谷を訪ねる。幼いころの著者が遊んだ奈良の「竹内街道」、「私は日本の景色のなかで馬関(下関)の急潮をもっとも好む」と書く「長州路」には幕末を彩った吉田松陰、坂本竜馬らも登場する。