鎖国体制が揺らぎ始めた江戸末期。浪人となった相田総八郎とその妻なみは江戸・神田三河町に移り住む。共に帰封をめざしながらの貧しくも温かい生活の中、なみは総八郎の子を身ごもるが…。裏店に生きる人々の悲哀を、丹念に情感たっぷりに描いた傑作長編時代小説。
司馬遼太郎が生涯にわたって書いた短いエッセイ・評論のなかから、そののちの『街道をゆく』に繋がるものを集め、日本全国、北から南まで、あらためて編集し直したアンソロジー。司馬史観をコンパクトに堪能できるうえ、『街道をゆく』シリーズの入門書としても最適。
生きることは食べること、食べることは生きること。「性」と「生」と「食」はつながっているのです。
賛美歌を中心にクリスマスの曲や歌を教会暦にしたがって紹介。また、読者の便宜のために、著者・川端氏自身が本で紹介した曲をオルガンで弾くという画期的なCD付き(大曲などを除いた40曲収録)。新装版にあたり数曲増補。
「管理職にしては惜しいと考えられた大記者」疋田桂一郎。鋭い批評眼からの的確な洞察で知られる彼は、どのような記事を書き、どのようなコラムを残し、そして、新聞報道についてどのように考えたのか。洞爺丸台風(1954年)、伊勢湾台風(1959年)、三池争議(1960年)など、戦後史上の大事件についての報道記事。ソ連、韓国、ベトナム、アメリカなどを取材対象にしたルポ。さらには、当時の社会に大きな衝撃を与えた、東大生山岳遭難検証記事。疋田記者による、朝日新聞の、これらのさまざまな記事を収録し、当時の新聞報道の実際と息吹とを再現する。さらに、70年代に執筆を担当した「天声人語」からの選りすぐり44編を収めるとともに、新聞取材と報道の本質を徹底的に追究して、ジャーナリズムの世界に大きな影響を与えた「ある事件記事の間違い」を全文収録する。
普段の生活であたりまえに接する計量から、国際的な条約や規格にまで及ぶ「計る」世界を、わかりやすく解説します。
警視庁の窓際部署、特命係に所属する杉下右京と亀山薫。贈収賄、警察の不祥事、少年犯罪、催眠術などあらゆる事件に首を突っ込み、右京の推理と薫のヤマ勘で次々と解決へと導く。そんなとき、右京が狙撃されるという事件が!15年ぶりに明かされる右京の過去、特命係の秘密とは。連続ドラマ化された最初のシーズンの全12話を収録。
「小説が言葉を媒材とする芸術である以上、文章、文体は重要な構成要素である。そして、小説は言葉の精髄を発揮することによって芸術として成立する」と説くノーベル賞受賞作家の貴重な文章論。
一冊で初心者でもVisual C#を使った機械制御やフィードバック制御ができるようになることを目的として、基礎から応用まで一貫して学習できるように構成。理論の解説だけでなく、より実務に直結できるように、たくさんの実験を行い、実験に使った装置の説明、実験手順、プログラムコードなどを具体的に掲載している。