ナチの虐殺からユダヤ人を救った『杉原ビザ』とは何だったのか。戦後50年。いま、世界に生きるユダヤ難民たちが初めて証言する。あの苦難の逃避行を。人間・杉原千畝を。杉原千畝ー第二次世界大戦中、ナチスドイツの迫害から逃れようとするユダヤ難民のために、外務省の訓令に背いて大量の日本通過ビザを発給し、自由への道を開いた駐リトアニア領事代理。救われた難民は8,000人にも上った。杉原は本当に何をしたのか、なぜしたのか、なぜできたのか。彼の行動と、決断の背景を追い、その全体像に迫った。杉原ストーリーの正史への試みである。記者たちは世界に散った。
昭和初期から戦争をはさんで30年以上の長きにわたった姫路城大修理は、全部材を解体して、再び組み立てるという、空前の規模の大事業であった。その「昭和の築城」にたずさわった匠たちの苦闘の歩みを追う第1部「昭和の匠たち」を中心に、第2部「その構造と美」、第3部「まちを描く」の3部構成で、姫路城の魅力を多角的に検証する。
5,500人余の尊い命を奪った阪神大震災。その極限状況の中で互いに支え合いながら、“生きる”ために立ち上がろうとする人びと。多くの困難と悲しみをのりこえ、やさしく、たくましく明日に向かう姿を追う。平成7年度新聞協会賞受賞。
’95年日本新聞協会賞受賞。秀麗な姿の陰にひそむ異彩風景を大胆に生き生きと、ドラマチックに描く。
勃興するベンチャー、ネットで甦る巨大企業。インターネットの急激な増殖によるビジネスの一大変革。チャンスを見いだすか、それとも凋落への道を歩むのかー。先進企業の野心的取り組みを内外に追う、「革命」最前線からの緊急報告。
王者復活への処方箋。超郊外型店舗、大胆なテナントの導入、目白押しの新規出店ー。「攻めの経営」に転じた百貨店各社の動きをルポ。戦略的再編へ向けた生き残りの条件を提示。
衝撃のデビューから一年。開催直前の「世界都市博覧会」を中止した青島幸男・東京都知事が二年目に打つ手は。密着取材の東京新聞“青島番記者”が緊急レポート。