南方熊楠は、生物学者としてだけでなく、博物学、考古学、民俗学の分野でも、世界に通じた偉大な学者であった。その巨人の生涯をたどる。小学上級以上。
物を売るのではなく「安全・安心」を売る企業「セコム」に世界中の熱い視線が集まる。21世紀を見すえた壮大な社会システム産業の急成長の秘密は?
アインシュタイン以来、物理学者たちの論争の的になってきた重力理論。「超ひも」など最新の理論をまじえつつ、重力と宇宙の物理学の歴史をたどった、知的興奮を誘う科学読み物。
「なんてお武家だろう、お褌だけで歩き回るなんて!」。十六歳のお恵は目をまるくして、プッと吹き出した。ここは榛名山が青く望まれる中仙道の往来。れっきとした直参旗本が、見事な桜吹雪の刺青を肩に散らし、しかも褌一本の丸裸。やがて、「旅は道連れ」とばかり、二人の珍妙な旅が始まったが…。のちに名奉行と謳われた遠山金四郎の若き日を描く異色時代小説。
やさしい冥想の原理から、10分間冥想法、そして永遠の冥想法までをわかりやすく解説した心の旅のガイドブック。
夢を追う日々。映画「うみ・そら・さんごのいいつたえ」製作・興行全記録。
遠い国にいるあの動物にあってみたい、そしてこの手で抱きしめたい。溢れだす好奇心と、小さな一歩から、その旅は始まった。ムツゴロウさんのライフワーク、ついに完成。
太平洋戦争で日本が血みどろの死闘を繰り返していた時期に、ひとり黙々とアルプス登攀に挑み続ける男がいた。彼は何を考え、何のために、雪に覆われたモン・ブランの険しい岩壁にとりついていたのだろうか-。これは、大正から昭和への日本と世界の動乱の時代に、自ら信ずる理想への道をひたすら突き進んだ若者たちの、鮮烈な魂の冒険物語である。
ミュージシャンの写真は踊りながら撮る。アフリカでは、撮影のお礼は踊って返すー。身ひとつで世界をめぐるカメラマンの旅は、いつも新しい発見に満ちている。自らの生いたちと写真術。和太鼓グループとの西アフリカの旅。野生のチンパンジーの撮影に成功した東アフリカ紀行。マラリア体験。そして、ブラジルと中国で考えたこと。〈熱帯写真家〉とも呼ばれる著者の、臨場感あふれる旅のドキュメント。
父の跡を継ぎ、若くして茂木藩の城代家老となった長井主殿は、藩の財政再建を図るため、亡父の宿願であった荒地・無地ケ原の開墾に着手した。藩政の内紛、台風の襲来にもめげず、事業は着々と進行するかにみえたが…。美しい理想に殉じた青年武士の哀しく、切ない一生。
山崎真琴、通称マコも、とうとう中3になりました。受験をひかえた秋の日の、忘れられない大きな“出来事”。達郎へのマコの“想い”は?マコ、ケベちゃん、達郎の、明るい“三角関係”の結末は?たくさんの想い出と、ときめきを抱いて、マコ、今、卒業します。
引き裂かれた恋人たちは、時代をさまよい再びめぐり逢うという…。
なぜ読むのか?そしてどのように読むのか。なぜ書くのか。そしてどのように書くのか。
「21世紀は、人権の世紀」と言われる。しかし、「人権」という言葉ほど、絶対視され、あいまいなものはない。いったい、人権とは何か?ジャーナリストとして、そして今は一研究者として、アジアの人びとに出会い、語り合い、さまざまな課題をつきつけられた体験を通じて、その答えを探し、問いかけながら、改めて人権とは何かを考える書。