童話のような寓話のような物語性豊かな全11曲が、和製ブリティッシュ・トラッドと呼びたくなるふくよかなバンド・サウンドと楚々とした歌声で紡がれる好作品。CCRの「すべての人に歌を」を独自の日本語詞で歌い、新たな輝きを与えた佐藤良成の作家性に感嘆。★
アルバム未収録のシングルを中心に、49曲を纏めたファン待望のシングル・コレクション。1979年のヒット・シングルのカップリング「惜春」や、3333回記念コンサートのオープニングを飾った「長崎小夜曲」など、入手困難な音源も収録。
オートバイで全国を回り、その野太い歌声と人懐こい人柄で愛されたフォーク・シンガー河島英五のベスト。「酒と泪と男と女」「野風増(のふうぞ)」「時代おくれ」などオトコを泣かせる歌で、思い切り泣きましょう!
これはうれしい。デビュー曲から73年10月「他人の噂」までの日本コロムビア時代の平山三紀/筒美京平作品全22曲を完全収録。R&B歌謡平山節は日本のソウル。軽妙だがねばりはたっぷり。少々シラケっぽさがむしろぐっときてしまうほど素敵。
「魅惑のハスキーボイスが誘惑(デビュー時の宣伝コピー)」するちあきなおみの6枚組ボックス。往年のちあきファンはもちろんのこと、増え続ける若い新規ファン入門用としてもおすすめ。
コロムビアに在籍した12年の軌跡をたどれる2枚組シングル・コレクション。A面曲を発売順に収録。また、2002年に発売されたBOXには未収録の『アワー・コネクション』作品なども収録。
NHKテレビ毎週日曜朝の人気番組『小さな旅』。過去に発売された3枚のサウンドトラック集から厳選された作品を収めたベスト盤。音楽は大野雄二が担当。心安らぐ音楽の旅。
日本でも近年人気が高まっている中国の民俗楽器、二胡の代表的演奏家ジャー・パンファンの、過去3枚のアルバムからの曲を中心にしたベスト盤。ピアノやストリングスとのアンサンブルから生まれる、ゆったりとした優しい調べが耳の奥に心地良く染み渡ってくる。
テレビ・アニメがまだ“テレビまんが”と呼ばれていた昭和40年代から多くの主題歌、挿入歌を歌ってきた大杉久美子のベスト盤。大杉のまっすぐな歌声、母親が子供に歌って聞かせるような歌声は、時代を超えていまも勇気とやさしさを伝えてくれる。
大ヒットを記録したRPGのオリジナル・サントラ。改めて聴き直してみると、いかに1曲1曲に深い意味合いが込められているかわかる気がする。これはもう映画音楽以上の出来ばえ。ジャケットに譜面が掲載された「回想」は、作曲者本人が語る以上に名曲だ。
本作品の音楽集第2弾がリリースされた。今回はシリーズ中盤より使用された、センチメンタルなイメージの楽曲を中心に収録している。BGMのタイトルを富野総監督がネーミングしており、独特のイメージがガンダムシリーズの新境地を感じさせる。
TVの挿入歌を含むBGM集第3弾。ガンダムシリーズ全体に流れる悲壮感はここでも重く引き継がれており、アルバムのトーンは暗い。この救いの無さが人気の秘訣であるなら、この旋律に込められたのは絶望感、しいては厭世感とまで解釈するのは考え過ぎか?
本年度ベスト・アルバムの最右翼。強く美しい透き通ったメロディと、完璧な危うさを真っ正面から叩きつけるバンドのグルーヴが素晴らしい。亀田誠治も名アシスト。随所に挿入されるオルガンのソロだけで一晩飲み明かせる、そんな名盤。ぜんぶ、名曲。★
8ヵ月の短いスタンスで91年11月に発売された2nd。60年代の良質ポップス、70年代の黄金期ロックなどを飲み込んだ心地良いメロディとひらめきときらめきに満ちた歌詞が素晴らしい1枚。
何となくインテリぽかった1stから一転、ビッグヒット御礼の「今夜はブギー・バック」で見せた、劇的にスウィートで鬼のようにポップ、泣けるほどノスタルジック、というイメージを裏切らない名曲が並んだ、これは名盤。アナログ盤も限定発売です。
1970年から1990年の21年間の各年度別邦楽BESTヒット集。オリコン年間チャートベスト50位以内からセレクトされた30曲のボリュームには誰もが満足、史上初の夢の企画だ。