保育士の山川陽子はある日、保護者の迎えが遅い園児・百代灯衣を自宅まで送り届ける。灯衣の自宅は治安の悪い繁華街にあり、日暮旅人と名乗る灯衣の父親は探し物専門の奇妙な探偵事務所を営んでいた。澄んだ目をした旅人と、人形のように美しい灯衣。名字の違う不思議な親子に興味を惹かれた陽子はたびたび事務所を訪れ、旅人が持つ能力を知ることになる。音、匂い、味、感触、温度、重さ、痛み。旅人は、目に見えないモノを“視る”ことで探し物をしているというのだがー。
石川さゆりの貴重なデビュー当時の音源とヒット曲を集大成した2枚組ベスト・アルバム。「津軽海峡・冬景色」「能登半島」「青い月夜の散歩道」など、胸に沁みる楽曲が満載だ。
日本を代表する作曲家、すぎやまこういちのゲーム音楽のまさに集大成。技術的に音の制限のあったファミコン時代でもそんなことを感じさせず、しかも何時間聴かされても飽きのこない豊かなメロディ。『ドラクエ』以外でも『ジーザス』や『46億年物語』『スターコマンド』など懐かしい13作品を収録。
ゴーギャンが食べたゴッホの手作り料理とは!?ゴッホゆかりの地のレシピ、26点掲載。
美の旅人は芸術の都へー。作家・伊集院静による「一枚の素晴らしき絵画」に出逢う旅はピレネー山脈を越え、印象派を生んだフランスを巡る。フォンテーヌブロー派、フランス絵画の父プッサン、風景画の父ロランといった十六世紀以降のフランス絵画創世記から始まり、時代の闇に隠れた画家ラ・トゥール、ロココ芸術の終焉を飾るフラゴナール、静物画と風俗画の巨匠シャルダンへと続く。そして革命という嵐とナポレオンの出現が絵画にもたらしたものとは何か、と問いかける。スペイン編に続き待望のオールカラー文庫化が実現。フランス絵画の礎を探る第一巻。
弁護士にこそノウハウが必要だ。人一倍人情に溢れ、こよなく演歌を愛する下町っ子弁護士が「弁護士の真骨頂は、気力・体力・見識・正義感、加えてノウハウの駆使である」と喝破。携わった事例をもとに自らのノウハウを綴った好評エッセイ、再登場。
レコード・メーカーを横断する人気オムニバス・シリーズ。本ソニー盤は80〜84年のヒット曲をピックアップした2枚組。近藤真彦「スニーカーぶる〜す」やあみん「待つわ」をはじめ、時代を超えて語り継がれる永遠の名曲が同窓会的に楽しめる。
藤圭子のベスト・ヒットとカヴァー曲の数々をセットにした2枚組。DISC 1にはデビュー曲「新宿の女」や「女のブルース」をはじめ、彼女の艶があふれるオリジナルを収録。DISC 2では布施明や小林幸子ら、彼女に縁のある面々がカヴァーを聴かせる。
交通事故で意識不明になった三島耕一の自宅から尊厳死の要望書が見つかった。延命処置を一切拒否するという内容に、耕一との結婚を控える大木公子や家族は激しく動揺する。触れれば温かい身体を失ってまで、望む死を叶えるべきなのか?苦渋の選択を迫られた公子たちが決断を下した時、耕一の身に異変がー。胸をつく慟哭の医療ミステリ。
かぐや姫の元メンバー、伊勢正三が、元猫の大久保一久とともに結成したフォーク・デュオのベスト盤。「22才の別れ」をはじめ、懐かしいヒット・ナンバーが多数収録されている。
“オケスタ”はオケ曲のソロや目立つ部分を抜き出した練習用のパート譜だが、バボラークはパッセージをつなぐなどあくまで“曲”として再構成、関連するエチュードと並べることで見事なアルバムに仕上げた。ホルン1本でオケの響きを彷彿させる凄まじい表現力に脱帽。★
印象派とは何かー。フランス絵画紀行は、ロマン主義から印象派の誕生に辿り着く。デッサンにこだわり続けたアングルや世紀の児と呼ばれたジェリコー、近代絵画の巨匠ドラクロワといったロマン主義の成熟期を飾る作品を鑑賞した後、フランス絵画を巡る旅は、印象派の画家が集ったセーヌ河を下る。ヨーロッパの画壇に革命をもたらした印象派の衝撃。モネ、ルノワール、シスレー、ピサロ、ゴッホ、セザンヌ…豊潤な作品群を生み出した画家たちは、光の中に一体何を見たのか?読んで旅する美術書待望のオールカラー文庫化。フランス絵画の胎動に触れる第二巻。
ミュージック・ライフ完全復刻。ビートルズ本の決定版が遂に登場。日本初のインタビューから、1966年の来日公演、最後のアメリカ・ツアー、アビイ・ロード・スタジオ直撃取材、そして解散までを一挙収録。
2010年10月より第2シリーズがスタートした人気アニメのエンディング・テーマをコレクトしたアルバム。前作シリーズと同様に、懐かしい歌謡曲やポップスのカヴァーによるエンディング12曲が収められている。
ハード・アクション・アニメ『装甲騎兵ボトムズ 孤影再び』のエンディング。表題曲はTETSUが歌い上げるパワフル・チューン。旧作のOPを再レコーディングした「炎のさだめ」をカップリングする。
コバケンが齢70にして、やっとベートーヴェンの交響曲全集を作る気になった。これはその第1弾。待ってた甲斐があった出来で、今後が非常に楽しみだ。テンポは抑え気味で、緩急の設定、間の取り方、緊張感の持続など、細部にまで目の行き届いた見事な造形でドラマティックだ。音もまた良い。★
マーラーが楽譜に書き込んだ響きの鮮明さを申し分なく再現した第5である。沈痛な表現は幾分影をひそめ、鬱屈した感情はアシュケナージによって解放され、妙なるカタルシスがもたらされる。終楽章のクライマックスも凄まじく、包まれる感動はきわめて深い。