ある日、東京のとある町の片隅で、カラスに狙われていたところを保護された小さな黒猫。なんの因果か、よりによって猫ぎらいだった著者のもとにやってきたその「黒いの」は、ノロと名づけられて一緒に暮らすことにー。やがて世界37カ国を一緒に旅することになるノロと著者の、出会ってからの20年を綴ったノンフィクション。
「友だちがいないやつは格好悪い」「居場所がないことは恥ずかしい」-そんなふうに悩むあなたへ。どこにも所属できない居心地の悪さについて、とことん考えてみよう。学ぶとは、その場所のルールを疑うこと。アウトサイダーの思想を手がかりに世界を旅する一冊。
「採寸して一定の縮尺で平面図をまとめ、ディテールを写しとってみると、その部屋を設計した意図がよく分かるばかりでなく、サービスの姿勢から民族性にいたるまでさまざまな勉強になる」。アメリカ、イタリア、イギリスから果てはブータンまで。設計者の目でとらえた世界のホテル69室。実測した平面図が新しい旅の一面を教えてくれる。
この本は、移動手段や旅のタイプ別に章が構成されている。スイスアルプスのトレッキングで放浪気分を味わうもよし、アンコールワットのヘリコプター遊覧もよし。バルセロナでバルをはしごしてタパスの食べすぎが気になったら、ニュージーランドのミルフォード・トラックを歩いてみよう。アレクサンドロス大王やダーウィンの足跡をたどる、歴史好きのための旅もある。世界最長のエレベーター、徒歩で渡れる橋、蒸気機関車、古代のハイウエーなど、独特の視点で選んだトップ10も楽しめる。この本で、ぜひ旅の愉しさを再発見してほしい。
旅と煙と、ときどき危険。銃密造工房で、パリの地下空間で、独房のようなNYの安宿で…危険地帯ジャーナリストの旅と取材の相棒はいつもタバコだった。瞼の裏に残る“煙のあった風景”をたぐりよせ紡いだエッセイ15篇。
カラー写真が伝える北海道の美しく懐かしい鉄道風景の数々。アメリカ出身の鉄道ファン、J・ウォーリー・ヒギンズは昭和30〜40年代の北海道を当時としては大変貴重なカラーフィルムで撮影していた。これらの写真には高度成長とともに激変していく札幌、函館、旭川などのまちの様子や今は見ることができない路面電車、簡易軌道、人々の様子が克明に記録されていた。
日本を満喫できる感動的な美景。新規オープン&リニューアル最新情報をアップデート!海岸、渓流、紅葉、樹氷から感じる四季。文化施設、名産を味わえるスポットもオープン。
あるところに旅の魔女がいました。名前はイレイナ。資金繰りに失敗し、路銀稼ぎに精を出しているようです。今回、彼女が挑戦するお仕事は…。“魔王”と弟子の決闘を見届ける立会人。美食コンテストで優勝を狙う料理人の助手。悩める青年を激変させる恋愛アドバイザー。潰れそうな歴史資料館を建て直す経営コンサルタント。大罪人の新居探しを手伝う引っ越し屋さん。「知っていますか?悪いことは、楽しいんです」旅での出来事はいつも想定外。イレイナの奇想天外な日々が続きます。
旅すれば次々、世界遺産。新規オープン&リニューアル、最新情報をアップデート!万葉の時代からの国宝、重要文化財の数々。古都を堪能できるホテルも誕生。
祖母と一緒に行くはずだったお伊勢参り。急なトラブルでひとりでお参りすることになった元喜は、ある男の子と出会う(「もしも神様に会えたなら」)。幼い頃に引っ越し、生まれ故郷の記憶はまるでない。両親の思い出話を頼りに故郷をめぐる旅に出るが(「失われた甘い時を求めて」)。心ときめく景色や極上グルメとの出会い。旅ならではの幸せがたっぷり詰まった7編を収録。読めば旅に出たくなる文庫オリジナルアンソロジー!
かつて、この国には国境線観光があった。樺太/サハリン、旧名サガレン。何度も国境線が引き直された境界の島だ。大日本帝国時代には、陸の国境線を観に、北原白秋や林芙美子らも訪れた。また、宮沢賢治は妹トシが死んだ翌年、その魂を求めてサガレンを訪れ、名詩を残す。何が彼らを惹きつけたのか?賢治の行程を辿りつつ、近現代史の縮図をゆく。文学、歴史、鉄道、作家の業。全てを盛り込んだ新たな紀行作品!
ライナス=クルーガー。…詐欺師。浜辺での死闘を経て、クロニカと海の先を目指す。騎士団から逃げるため、そして彼女を救うため。しかし、突如として現れた新たな刺客が二人の行く手を再び阻む。そんな二人に差し伸べられた救いの手。在共和国大使館で二人を迎える巫女・アナヒト。彼女の善意がもたらすのは、希望の未来への約束か、それともー。次々に襲い掛かる敵、未知の脅威、自身の葛藤、そして仲間との再会。悩む時間も与えず運命は動く。仮面を剥がされてしまった詐欺師と記憶が失われていく少女の旅路に救いはあるのか。騙し合いと異能のバトルが渦巻く、近代風ファンタジーロードムービー第二弾、開演!第19回新人賞受賞作。“最優秀賞”受賞作第二巻。
18歳でクララ・ハスキル国際ピアノコンクール優勝。20歳でチャイコフスキー国際コンクール第2位。“天才”の名をほしいままにした青年は、ベルリンへ拠点を移すことを決意した。亡き恩師・野島稔先生と交わした約束を胸にー音楽の殿堂カーネギーホールを熱狂させたソロ・コンサート。レジェンドたちと共演を果たしたアルプスの音楽祭。バイエルンで奏でた即興演奏。いま最も愛されるピアニストが、自ら綴った2年間の全記録。