古代ヨーロッパの辺境から、大英帝国の繁栄・衰退を経て、世界の金融都市として蘇ったロンドン。英国2000年の歴史と、自由と人権、平和を求めてたたかった人びとの歴史が刻まれたロンドンの街角を、在英30年の著者とともに訪ねる。
象は、大勢に拍手され、見物され、あっという間に忘れさられるんです。それが人生というものです。ノーベル賞作家サラマーゴが最晩年に遺した、史実に基づく愛と皮肉なユーモアに満ちた傑作。
高度3万フィートから見下ろす絶景、精緻さとダイナミックさを併せ持つジェット機の神秘、地上とは全く異なるルールで動く上空の世界、同じように空を愛する同僚たちとの邂逅…雲の上は、信じられないほど感動に満ちている。ボーイング747を操縦して世界中を飛び回る現役パイロットが、空と飛行機について語る。『エコノミスト』誌など多くのメディアで年間ベストブックに選ばれた極上のエッセイ。
1960・70年代ー難聴とともにすごした少年期・青年期を振り返る。時はまさに全共闘運動全盛期。運動に身を投じていく友人、初めての恋人、旅への憧憬と挫折。そして他者と暮らしながらの農業体験ー中途難聴という「見えない障害」に苦しみながら前に向かって歩み続けたみずみずしい日々。
平穏な日々の内に次第に瀰漫する倦怠と無力感。そこから脱け出ようとしながら、ふと呟かれた死という言葉の奇妙な熱っぽさの中で、集団自殺を企てる少年たち。その無動機の遊戯性に裏づけられた死を、冷徹かつ即物的手法で、詩的美に昇華した太宰賞受賞の表題作。他に『鉄橋』『少女架刑』など、しなやかなロマンティシズムとそれを突き破る堅固な現実との出会いに結実した佳品全6編。
文政8年冬。日光街道周辺で凶悪な押込みを働いていた杉宮の辰麿一味が江戸に潜り込んでおり、探索に協力してほしいと小籐次は乞われる。その直後、畳屋の隠居夫婦、続いて古筆屋一家が惨殺された。一味の真の目的を探るうち、小籐次は自分やその周辺が標的にされる可能性に気付く。久慈屋に迫る危機を小籐次は防げるのか?
ここが乙女ゲームの世界だったという秘密を知ったリン。召喚された“聖女”のレベルアップを阻むべく各地をまわってイベント潰しに奔走するけれど、『異世界グルメキャンプ』を楽しみたい心に変わりなし!ギルドから海の調査を依頼され、辿り着いた先は海の幸の宝庫、海底神殿!女神に協力を頼まれたリンたちは、キャンピングカーで海鮮狩りへ!アワビモドキリゾットにミラーフィッシュ天ぷら…ボスも“オイシイ”奴に違いない!?
老魔女から魔道具を譲り受け、使い魔と異世界の旅を楽しむ羽村幸隆。南国のビーチで夏のアウトドアと海鮮グルメを楽しんだ後は、小島の観光地へ。夜な夜な聴こえる不気味な歌声に困り果てた人々に頼まれ、見つけ出した歌声の主は、人魚…と思ったらなんと空飛ぶイルカ!?さらには本物の人魚も登場して、旅の目的地は海の中に広がる人魚の国へ!
Don’t miss the moment!いつも奇跡への準備をしておこう。音楽を世界を感じた、アフリカ14ヶ国、筋書きなしの旅の記録。
愛したのは凶悪の美女。斬って当然だったが、その後の影響は深刻だった。三味線の名手で田宮流抜刀術の達人矢内栄次郎の虚ろな日々。そして甦る新内の伝説的名人といわれる春蝶の存在と、奔放な生きざま。今、彼はどこに居るのか?会いたい、会って苦衷を打ち明けたい。強くなるその思いに駆られ江戸から西への旅が始まった…。