夢も妖怪も、人の心が生み出すもの。古典から現代のコミック作品まで。幅広いテキストから汲み取る、心の世界の不思議。
著者は高知大学の黒潮圏海洋科学研究科教授。黒潮と人の関係を知るには不可欠の源流域の情報は皆無である。源流域のルソン島東北部沿岸には、海抜1500m級の脊梁山脈が縦走し、道はなく陸路での調査は不可能だ。ならば、と遂に命がけのシーカヤックでの調査を決行した。
西洋中世における遍歴職人の「旅」とは、糧を得るための苦行であり、親方の呪縛から解放される喜びでもあった。彼らを迎える旅篭は常連客に優先してテーブルを割り当て、旅人を区分するしきたりを持っていた。遍歴職人・親方・旅篭主人達の必死なせめぎ合いに、当時の名もなき民衆の悲哀が漂う。本書は歴史の表舞台に登場しない彼ら庶民にスポットを当てた社会史。丹念な考察により、当時の人びとの息吹が蘇る。中世史研究の第一人者の初期代表作。’80年サントリー学芸賞受賞。
美しい者を偏愛するわたし、皇女のシャルロット。だって美しさは人を幸せにするのよ?だから婚約者も妥協できないわ!ある日隣国に容姿端麗な王子がいると聞きつけたわたしは過保護な騎士マルクと偵察に行くことに!運よく王子と出会い、デートをしたその日に求婚される理想の展開になったのにーなぜかマルクがこの婚約を認めてくれなくて?
人気連載「出会いのワンショット」単行本化!世界を旅する写真家吉村和敏のフォトエッセイ集。
もういちどニッポンをひもといてみませんか。収録地域ー茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、神奈川、東京。各県の重要伝統的建造物群保存地区も収録。
駅と列車、山と川と田園と…。懐かしくて美しい“ふるさと”の風景に、癒やしとメルヘンを求める旅。駅が魅せる季節の表情。長野県内全駅の写真付き一覧や車両紹介のコラムも収録。
人との出会い、起こる出来事、そこに「奇跡」が隠されている。ベストセラー作家の人気エッセイシリーズ、最新刊!
柄にもないことを考えて、大きく深呼吸して。旅の時間だけがもたらすもの。密やかでスリリングな発見と出会いの連鎖。6年かけて、撮った・歩いた・食べた。これがぼくの「あたらしい日本地図」。
とにかく四国の文学は面白い。日本人初のノーベル文学賞候補になった作家も、SF小説の父も、山岳文学の元祖も、江戸戯作の開祖も、芥川賞と直木賞をつくった菊池寛も、みんな四国の出身だ。四国ほど豊かな文学空間は見当たらないと言ってよい。四国の文学の粋を知るための、最新にして最上のブックガイドが登場。
やがて大人になる子どもたちと、かつて子どもだった大人たちのために。名作、待望の復刊。
何度でも帰りたくなる街、ポートランド。ローカルな独自の食文化、クラフトビール王国、インデペンデント精神あふれる自由な人々。行くたびにもっと知りたくなるポートランドのどの街とも違う深い魅力を知る。
山歩きの回数は40年で通算750回。百名山制覇、通算300回の屋久島山行ー。全国各地の山々や名所を旅する中で見えたものは、我が国の風土の美しさと人生を輝かせる教訓だった。登山、ツーリング、ひとり旅など、多くの旅をしてきた著者による心震わす言葉の数々。色鮮やかに描かれた旅の記録をまとめた本格的エッセイ。