アルハンブラ宮殿、レコンキスタ、コロンブス、ロルカ…医師をやめスペインの旅を重ねる筆者が、歴史の町で綴る滞在記。
本書は、事業者によって計画されながらも、様々な事情によって未完成に終わった鉄道路線を対象として扱っている。
昭和14年、はじめて室生寺を訪ねて以来40年近い歳月を古寺巡礼に費やした土門拳。車椅子になっても撮影を続けた彼のライフワークより、クローズアップ写真を中心に選り抜き、写真家としての目が光る名エッセイとともに大和の古寺をガイドする。ポケットサイズながら迫力に満ちたビジュアルシリーズ第2弾。天平文化の精華・薬師寺と唐招提寺、仏教伝来の地・飛鳥の里、土門拳が愛してやまなかった室生寺をはじめ、奈良の寺々をめぐったカラー・モノクロ写真100点を収録。巻末に土門たみ夫人の語り下ろし回想記を掲載。
本書は、5つの章から構成。第1章は、キーワードとなる言葉を中心にその言葉をうまく使いこなすヒントや、関連することがらを盛り込み、第2章は、読み物としてのページ。第3章と第4章は、見開きで構成されており、左ページには、日本語の例文が、右ページには対応するフランス語の文章が表記されている。第5章は、旅行するときに使うフレーズ集である。
幕末以降150年間に、日本は驚くべきスピードで近代化を進めた。鉄鋼、石炭、造船などの基幹産業を立ち上げ、ダムや鉄道をつくり、ホテルや刑務所を建設した。いまでも現役のものもあれば、すでに取り壊されたものや廃墟と化したものもあるが、そのどれもが力強く、美しい。著者は北海道から九州まで、各地に残された歴史的価値の高い近代化遺産を写真と文で訪ねた。
英国の復活を支えた12の精神、その哲学と技術。日本のバブル崩壊の比ではない英国の没落。だが、半世紀にわたる長い倦怠と沈滞から、英国は見事に復活を果たした。その原動力は、英国人ならではの精神哲学。過去より今を大事にする。捨てない。自分でやる。笑いと知性を尊ぶ。…家・TV・庭・パブ・犬・コメディ・ダイアナ妃など日常をテーマに日本人が誤解して憧れる「おいしい」「大人」の文化の実像と真相を英国人的思考で痛快に描き直す。本当の「豊か」で「幸福」な人生を見いだす智恵と技術を辛口案内。
ヒマラヤ周辺地域を巡る30年におよぶ気ままな旅の足跡。心に残る人々や失われつつある暮らしの風景を綴る。未発表稿を含む33編の紀行とエッセイ。
「海には、不思議な力がある。海に潜ると、自分の体のなかに、ずっと眠っていた何かが、目覚めるのだ。海は人をハッピーにする」。死体、電脳、美術解剖学などを独特の切り口で語る異色の作家が、ダイビング体験を通して読者の心をゆさぶり、魅惑の海へと誘う。
「オペラ」をキーワードにイタリアの旅をすると、豊饒なたたずまいの街が見えてくる。ミラノ、ヴェネツィア、フィレンツェ、ボローニャ、ローマ、ナポリから、シチリア島のパレルモ、カターニアまで、イタリア30都市のオペラ劇場・レストラン・ホテル、音楽関連のインフォメーションを満載。カラー写真多数収録。人生を楽しむためのガイド・ブック。
社会主義と拝金主義、儒教精神と無秩序、貧しさと優しさ…元気母さんが笑い、怒り、泣いた7年間のヴェトナム滞在記。