幅広いレパートリーを持つ山城組だが、その魅力はやはり原点であるブルガリア民謡に集約されるように思う。その意味で10年以上たった今なお、このアルバムは粉れもなく彼らの代表作である。CD化にあたり、『ビザンチンの響』からも数曲収録された。
バズーカ砲をブッ放す凶悪犯も登場して、思えば本作あたりから石原軍団の暴走が始まったのであった。でも、音楽はビッグ・バンドのフュージョンでカッコいいっス。左右のチャンネルにメロディとリズムを振り分けたミキシングは、60年代のステレオみたいだけど。
初めてホームタウンのNYで録音された1976年の4thアルバム。NYへの愛情、郷愁を感じさせる「ニューヨークの想い」「さよならハリウッド」などの名曲を含む、ビリー自身お気に入りの名盤。
98年はベスト盤やソロ活動が目立った彼らだが、兄弟仁義と題した(?)本作では、がっちりと息のあった絆の固いところを見せつけた。軟弱なシーンに喝を入れるべく熱いロック魂が炸裂するなか、(8)ではウィッシュボーン・アッシュの味わいが泣かせる。
70年代を中心に、フォーク、ニューミュージックの名曲を収録したコンピレーション・アルバム。今だからこそ、心に染みてくるフレーズがこの1枚の中にきっとあるはず。じっくりと耳を傾けたい。
1980年5月発表。80年代最初の作品で、初めての海外レコーディングとなっている。コンサートでも人気があるナンバー「あの娘といい気分」を筆頭に全10曲を収録。
2000年にLPサイズで限定発売されたBOXセットをコンパクトなサイズにして再発売。名盤『人間なんて』を含むエレックでの2作とフォーライフでの22作品を完全収録。