千春のライフ・ワークとも言えるアルバム『起承転結』も4作目。2年前にリリースされた「男と女」を筆頭に、シングル・カットのナンバーばかりを集めた12曲。より深く自己を見つめ、より完成度の高くなった千春のすべてがこのアルバムに収められている。
デビュー20周年。節目を迎えた1996年、コンサート活動などさまざまにメモリアルな企画が行なわれた中で発売された集大成的ベスト・アルバム。写真集付きの解説に手応えがある。初期のヒット曲は新アレンジで再び収録。今も変わることのない直球の唄に泣かされた。
ニッポンのロックンロールというジャンルはエレカシを縛れなくなった。爆走するか昏睡状態かのどっちかだ宮本浩次は。このキレ方はまともじゃない。まともじゃない、がこんなに恰好いいなら、本気がこんなに美しいんなら、そっちにいかせてもらおう。
初CD化というキャロルのベスト・アルバム第2弾。無茶苦茶シンプルで音もショボい。でもカッコいい。メロウ(?)なアダルト路線から一転してR&Rする(17)やカントリー調の(13)など、結構いろんなことをやっていたことがわかる。劇的なバラード、(20)も面白い。
石原プロの記念すべきTVシリーズの第1作の劇伴集。例によってブリッジ・コレクションと称してわずか数秒の音源まで収録した(11)など、完全復刻は看板通り。リズム・トラックもオフ気味で、その後の軍団の派手なイメージはまだない。音楽は伊部晴美。
バズーカ砲をブッ放す凶悪犯も登場して、思えば本作あたりから石原軍団の暴走が始まったのであった。でも、音楽はビッグ・バンドのフュージョンでカッコいいっス。左右のチャンネルにメロディとリズムを振り分けたミキシングは、60年代のステレオみたいだけど。
初めてホームタウンのNYで録音された1976年の4thアルバム。NYへの愛情、郷愁を感じさせる「ニューヨークの想い」「さよならハリウッド」などの名曲を含む、ビリー自身お気に入りの名盤。
98年はベスト盤やソロ活動が目立った彼らだが、兄弟仁義と題した(?)本作では、がっちりと息のあった絆の固いところを見せつけた。軟弱なシーンに喝を入れるべく熱いロック魂が炸裂するなか、(8)ではウィッシュボーン・アッシュの味わいが泣かせる。
世間の女性シンガー・ブームとはまるで無縁であるかのように、着実に自らの音楽を高めているセカンド・アルバム。聴く者を惹きつけずにおかない魅力を深めた、堂々たる歌いっぷりはすでに独自の境地に。アートワークを含めスタッフとのユニティも強力。
2005年9月に吹奏楽界の大御所リードが亡くなった! 本盤は2006年1月に開催されたリードの追悼公演のライヴ録音。最新作はないもののどれも聴き応えのある代表作ばかり。とりわけ描写性の高い「オセロ」(全5楽章)は印象深く、演奏の質の高さとともに必聴に値する。
これは、複雑な重い障害をもって生まれたクシュラという女の子の“生”のたたかいの記録であり、その成長にかかわった数多くの絵本の物語です。生後四か月から、母親がはじめた絵本の読み聞かせによって、クシュラは、豊かな言葉を知り、広い世界へ入っていきますー。子どもの人生に、本がいかに大きな力をもつかを実証して、深い感動とともに長く読み続けられてきた本の普及版。
佐野元春がEPICレーベル在籍時(1980〜2004年)に発表した全シングル40作品を網羅。日本のロック界に燦然と輝く彼の足跡をたどることができる、まさに完全版といえる作品だ。
人気コンピ“ベスト100”シリーズのジャズ・ピアノ編。ビル・エヴァンスやバド・パウエルといった大御所からゴンサロ・ルバルカバや松永貴志などの若手までを網羅。スタンダード曲が多いので初心者でも聴きやすい。
創業六五〇余年の伝統を誇る塩瀬。日本で初めて御菓子の饅頭をつくった塩瀬の歴史を三十四代当主がたどる。宮中に出入りを許され、足利将軍家や戦国武将に愛された老舗ならではの多彩なエピソードを紹介し、老舗の暖簾の重み、技と味へのこだわりを語る。
デビュー35周年を記念した3部構成のベスト盤。ディスク1は「青春〜生きる(エネルギー)」、ディスク2は「愛〜優しさ」、ディスク3は日常生活の中で「ふと忘れがちな大切なもの(心)」がテーマ。
吹奏楽関係者及びファンに大人気のシリーズ「ニュー・サウンズ・イン・ブラス」。30年あまりにわたる歴史の中から、選りすぐりの名曲・名演を集めたベスト盤。幅広く人気曲を収録した、必携の1枚だ。
専門誌『ぼく、ドラえもん。』の人気企画の単行本化。まんが・ドラえもんの感動のセリフを、声優、作家、読者、編集部が厳選。あなたが覚えていることばはありますか。
トトロの森、八国山緑地のふもとにあった結核療養所「保生園」。戦後の混乱の中で、懸命に治療する医師、支えあう患者たち、敢え無く命を落とす療友。五年間の闘病生活で筆者が見つめた死と生の記録。