銀座が街の王様で、僕はデザイナー一年生だったー1960年代、憧れのデザイン業界に足を踏み入れた和田誠氏を、胸高鳴る毎日が待ち受けていた。若い才能がジャンルを超えて出会い、刺激しあったあの時代を、文章と当時の懐かしいデザインを紹介しながら綴る自伝的エッセイ。講談社エッセイ賞受賞作。
ウェイトレス時代の店長一家のこと。初体面の女子大生とその母親と行った「お風呂の国」。恋人と行ってひどい目にあった京都の宿。女ばっかり3人の香港旅行。電気屋さんに聞かされた友人の結婚話…。強大な「愛」のようなものがまわりにあふれかえっていた20代。人を愛するように、日々を大切に想って描いた名エッセイ。
愛を語り、友情を交わし、人生の夢を追う、三組の恋人たちー純情無垢のコランと彼の繊細な恋人のクロエ。愛するシックを魅了し狂わせる思想家の殺害をもくろむ情熱の女アリーズ。料理のアーティストのニコラと彼のキュートな恋人のイジス。人生の不条理への怒りと自由奔放な幻想を結晶させた永遠の青春小説。「20世紀の恋愛小説中もっとも悲痛な小説」と評される最高傑作。
この365日の「聖なる日々の言葉」は、簡明で直截的な表現を用いていますが、心にひびき、あなたをゆり動かさずにはいません。あなたに、日々の霊的な成長と発展のための具体的な示唆を与えてくれます。
「おれは金はもってないけれど、金はつくるよ」著者・藤沢武夫はこう言って本田宗一郎とコンビを組んだ。単に一企業の儲けを考えるのではなく、社会的責任を全うするという愚直な道を選び、なおかつ本田技研を二人三脚で世界的企業に育て上げた名経営者が、初めて明かす、自らの半生と経営理念。
UFO研究書のベストセラー全訳!機密文書が語るUFO事件の真実。米政府は何を恐れ、何を隠したか?政府機関の隠蔽工作の謎に迫るノンフィクション。初公開の政府文書。
気鋭の怪奇作家が食えない時代に選んだ仕事は、某印刷会社での校正。チラシ、社内報、カレンダー…。押し寄せる印刷物、耐えがたきカイシャ、やがて鬱憤は爆発しー。思わず吹き出さずにはおれない「会社の民俗誌」の登場。
茶道裏千家今日庵家元に嫁して、夢にも似た優しい人生の日々。珠玉の遺作エッセイ集。
「黄色い大地」や「紅いコーリャン」で花開いた中国ニュー・シネマ。その黄金期の作品をフィールドに見立て、民衆の心とその文化を奥深くまで読み解く。
市民のための司法制度改革が論じられるなか、真に司法書士制度を発展させていくために、いま克服しなければならない諸課題とは何か、執務現場から提言する渾身の書。市民は司法制度、とりわけ民事司法のどこに不満や不便を感じているのか、司法書士に何を期待しているか、市民のためのあるべき法律実務家像を探る。
15歳のローラは、念願がかなって教職につき、新しい生活をはじめる。孤独な下宿生活、生徒たちへの不安、そしてアルマンゾとの楽しい馬車の旅。行動力あふれるローラが18歳で結婚するまでを描く青春編。
曜子、23歳。スイミングスクールのインストラクター。学生時代からの友人・徹也に求婚されるが、気持ちは固まらない。徹也のことは好きだけど、恋してはいない。そんなとき造形作家・久住のモデルをつとめ、激しく惹かれてゆく。だが彼は女性関係に奔放で束縛を嫌うタイプー。愛してくれる優しい男と、不安で仕方がないのに愛してしまう男と。ふたりの男の間で揺れ惑う曜子の心模様。
本書の目的は、金融・証券分野の中で最も代表的な数理計画モデルであるポートフォリオ最適化モデルを解説し、モデル化の方法を修得してもらうことである。対象とする読者はポートフォリオ最適化モデルを実際に使いたいと考える大学院生と実務家の方々である。
30歳を前に商社を辞めて転職した。やくざまがいの探偵稼業。それまでの自分は投げだした。なぜこんなことを始めたかも、考えないようにしていた。そして、汚れた都会の罅の間から聞こえてくる人々の呻きに耳を傾け、その声を胸底に深く沈めてきた。女に言われた。街に詩を書いている。人の心が綴る詩を書いている。探偵、浅生。32歳。哀切で情感あふれる北方ハードボイルドの名編。