33歳のある日、突然宣告されたのは、不治の病だったー。人生の終わりを前に、最高の幸せを手に入れた、ある女性の手記。
「植物状態」とかつて言われた脳障害。不本意ながら、それと闘う運命となった息子。彼を通して家族と、医師や看護師たちを含めた社会が手をつなぎあえたなら、いつしかきっと…。将来を見つめる母の視線は、ポジティブ。
住職であり、芥川賞作家でもある著者が、京都・天龍寺道場での「ベラボー」な修行生活をセキララに綴る。肉や魚を食べないのは性欲をコントロールするため?金閣寺というと「カレー水」を憶い出す理由とは?我々の常識がグラグラ揺いでくる、楽しくもありがたーい48編。
私は27歳の障害者です。身体障害のほかに言語障害もあります。私には24時間の完全介護が必要です。そのために毎日24時間、約10名の介護者が交代で私を看護してくれています。私は歌手です。日本一ヘタな歌手です。私は毎日路上ライブをしています。母の遺志を継いで本気で紅白歌合戦出場を目指しています。私は母をがんで亡くしました。そして地獄の施設で半年間を過ごしました。私の身体では原因不明の難病が今も進行しています。この3年間で15キロも体重が減りました。私はもう長く生きられないでしょう。でも生きたい…。母とたった一つの約束を果たすまでは。だから毎日大好きな歌を歌い続けるのです。
自転車伝道師・疋田智が贈る、「脱メタボ&経済的メリットを享受しながら、肩肘はらずにゆる〜く楽しめる」新自転車生活のススメ。初心者はもちろん、新たな自転車世界を開きたいすべての人、必読の書。
1958年に結婚し、日々の生活から女子美大生協の起ち上げ、共産党との決別、そしてブント創立から安保闘争へ、1960.6.15を頂点に解体したブントと共にひたむきに生きた若き夫婦の絆を赤裸々に綴った感動の手記。青木昌彦、唐牛健太郎をはじめ、ブントに結集した若き学生たちへの想いを語りながら、今なお時代状況に対峙する自立精神に私たちの学ぶべきものは多い。
本書は、料理のヒントになるおしゃべりと、料理にまつわるいくつもの絵と暮らしの小話をまとめたもので、お茶を一杯飲むような気分で読んでほしい一冊。
海軍特攻隊として迎えた敗戦、島の娘ミホとの結婚の困難、そして作家になるまでの日々が綴られる貴重な記録。