民間校長に揺れる職員室と子どもたちー維新政治が吹き荒れる大阪の教育現場で、子ども、父母、教職員と心をつなぎ、成長する青年教師を描く。
人生をつつがなく平凡に暮らしたいなら本など読まないほうがいい。しかし、本を読んだほうが人生は格段に面白くなるー。人類未踏の地に分け入り、暗闇の中で氷雪を踏み歩く探検家にしてノンフィクション作家が、古今東西の書物を通して、「なぜ、探検するのか?」を切実に模索する。爆笑にして深遠な読書エッセイ。毎日出版文化賞書評賞受賞作。
某地方都市の平凡なお寺・晴安寺に兄妹あり。兄の安住貴海は近所の子どもから檀家のマダムたちにまで絶大な人気を誇るスーパーイケメン好青年。妹の美空は兄のために苦労が絶えない地味で普通な女子高生。母の死後、住職の父は家出、寺に残された兄妹は生活のために便利屋業を始めた。氷のような秀才美女、けなげな理由アリ小学生などの依頼に、のらりくらりと対応する兄とやきもきする妹。一体どうなる?シリーズ第1弾!
本書は、世界に惨禍をまきおこしたおもな独裁者たちの最期の日々にはじめて焦点をあて、史実を追いながらその今日的意味を問いかけている。信頼できる資料に裏づけられた臨場感あふれる24章はいずれも、多くの新たな事実を掘り起こした有意義なルポルタージュにもとづいている。これらの独裁者たちの肖像は、殺戮、陰謀、クーデター、革命がくりかえされた残虐きわまりない半世紀の歴史そのものだ。秩序と繁栄の希望を餌に、民をあざむきつづけた体制の姿でもある。
幕末の英傑・川路聖謨。奈良奉行所時代の日記をもとに妻子や奉行所役人、庶民や罪人たちの様々な人生の機微を流麗なる筆致にて掘り起こした歴史群像劇。
春の宵には、誰もいない台所で冷蔵庫の小さな鳴き声に耳を澄まし、あたたかな冬の日には、暮れに買い置いた蜜柑の「ゆるみ」に気づく。読書、おしゃべり、たまの遠出。日々流れゆく出来事の断片に、思わぬふくよかさを探りあてるやわらかいことばの連なりに、読む歓びが満ちあふれます。ゆるやかにめぐる四季のなか、じんわりしみるおかしみとゆたかに広がる思いを綴る傑作エッセイ集。
1793年の10月14日から16日にかけての3日と2夜をかけ、革命は、マリー・アントワネットを裁き、処刑した。彼女の有罪はすでに前もって決まっていた。フランスの元王妃と裁き手たちの、パリ革命裁判所の「自由の法廷」におけるこのドラマティックな対決は、出口なしの、互いに耳を貸すことのない対話、力比べだった。2017年度コンブール・シャトーブリアン賞受賞の名著、待望の翻訳!
本書は、世界に惨禍をまきおこしたおもな独裁者たちの最期の日々にはじめて焦点をあて、史実を追いながらその今日的意味を問いかけている。信頼できる資料に裏づけられた臨場感あふれる24章はいずれも、多くの新たな事実を掘り起こした有意義なルポルタージュにもとづいている。これらの独裁者たちの肖像は、殺戮、陰謀、クーデター、革命がくりかえされた残虐きわまりない半世紀の歴史そのものだ。秩序と繁栄の希望を餌に、民をあざむきつづけた体制の姿でもある。
その日、秘書のアンナは朝から頭がひどく痛かった。しかも、いつものように颯爽と現れた社長のステファノからは、なぜか妻と呼ばれ、唇を強引に奪われた。あこがれていたボスの驚きの行動に、アンナは気を失ってしまう。病院で目が覚めた彼女は、医師から記憶喪失だと告げられた。本当に1年前、私は彼の秘書から妻になったの?女性関係が派手な社長への思いは、胸に封じていたはずなのに。でもステファノは、私がバージンだったと知っていた。じゃあ、このおなかの違和感は二人の赤ちゃんということ?
認知症になってもその人らしい性格や感情は残る。家族はどう支えていけばよいのか?認知症をより深く理解するのに役立つ一冊。
没後20年。2001年9月9日、相米慎二監督は逝ったー。13本の監督作品を残して。1994年から95年まで、相米慎二が雑誌連載していた幻のエッセイがあった。「相米慎二 最低な日々」。27年の時を超えて、その文章が、現代に蘇える。相米映画を彷彿させ、また、時にその次元すら超える、全く色褪せない相米慎二ワールドがここに、ある。未来が、ある。
三谷さんの「定番」。コプコ社の鋳物鍋、辻和美のグラス、スイス製のピーラー、アンティークの薬缶、岡澤悦子の半磁器リム皿、みるっこ、角偉三郎の合鹿椀…心地いい暮らしに寄り添う「モノ」とは?
家族、仕事、お金、結婚、子育て…。見方を変えれば心がふっと軽くなる!