「暮しの手帖」編集長、そして、文筆家・書店店主でもある著者の毎日にそっと寄り添う愛着品100選。
夫と過ごした十八年の日々を静かにふりかえる、感動の書き下ろしエッセイ。
「ネコは生涯の伴侶」「次の世には私は猫に生まれて来るだろう」と語り、七十五年の生涯で五百匹以上の猫を飼った文豪・大佛次郎。仕事に向かうと極端に無口で怒りっぽくなる心をなごませてくれるのが猫であった。猫は人間に冷淡なので好きだーそう述懐する著者の猫への眼差しは、どこまでも暖かい。猫に関する小説、童話、エッセイを集大成した猫好き垂涎のロングセラー!
『ジェリーだ。きみのボスに話があってかけたんだけどね』…わたしがとった電話の相手は、J.D.サリンジャー。90年代、ニューヨーク。古き時代の名残をとどめる老舗出版エージェンシー。老作家の言葉に背中をおされながら、新米アシスタントが夢を追う。本が生まれる現場での日々を、印象的に綴った回想録。
父の脚をさすれば一瞬温かくなった感触、ぼけた母が最後まで孫と話したがったこと。老いや死に向かう流れの中にも笑顔と喜びがあった。愛する父母との最後を過ごした“すばらしい日々”が胸に迫る。発見と癒しに満ちたエッセイ。
森博嗣の洞察、示唆、薫陶。日々思うこと、考えていること。181日分。
死を意識し続けた20代の日々-あの戦争を生き残った目撃証人が、これからの若者に伝えたい「戦争の真実」と「平和の尊さ」。
1年分の幸せを1冊の本にしました。フォロワー10万人の神父の言葉を厳選!
仕事をしないことに定評のあるホラー作家・宇佐見右京は怯えていた。相手は忍び寄る悪霊…ではなく、担当編集の青鬼修輔。「原稿さえ書けるならあなたに手足なんていらないんですよ」「や〜め〜て〜!」と、青鬼が相変わらず全く原稿の進まない右京を罵倒しつつ頭を抱えていた、その頃。右京の先輩作家・楢崎が不可思議な遺体として発見され、さらに右京と交流のあるホラー作家・立野が爆破事件に巻き込まれてしまう。やがて事件の陰は、右京自身にも少しずつ近づいていて…!?
横須賀藩藩主・西尾直矩の行列の前に、風呂敷包みを抱えた子供が飛び出した。町人が大名行列の供先を横切るなど許されぬ行為。徒士が刀を抜いたその時、声を発して止めた者がいた。横須賀藩留守居役の高田兵衛だった。供先切をしてしまった豊前屋の音松は、納品先へ包みを届ける中、躓いて行列の前に飛び出してしまったのだった。音松の命を救うため、兵衛は奔走するが…(「供先切」より)。知恵と剣で人を救う好評時代小説。
円柱の上で眠る聖シメオン、彗星とともに旅するマーク・トゥエイン、月を捕まえようとして溺死した李白、そして時を逍遥する無名の人々-。埋もれつつある小さな、そして人間的な“歴史”に向けられた、著者の厳しくあたたかい眼差しをたどる三六六日、一日一話。
宇佐見右京。二十九歳、ホラー作家、超がつくほどの遅筆で、〆切り破りの常習犯。そんな彼の担当編集者である青鬼修輔は、今日も今日とて、右京の家に押しかけて原稿の催促をしていた。…もちろん原稿は書き上がっていない。かくしてダメ作家にネタを提供すべく、青鬼は東京・中野の雑居ビルにいる占い師のもとへ右京を連れ出した。だが、そこは「呪いのビル」と呼ばれていて…!?
赤ちゃんは化け物です!?スヤスヤ眠るとか、すべすべの赤ちゃん肌とか、あれは全部ウソだった…。エンドレスおむつ替え、我が子から寝返り禁止令、赤ちゃんなのに加齢臭!?…育児の夜明けはいつ来るのか?アメブロ「子育て」ランキング1位!月間200万PVの大人気育児マンガが、50ページ以上の描き下ろしを加えてついに書籍化!!!
多くの新事実やこれまでお目にかかる機会のなかった写真、初公開の秘話など、本書には、二十世紀を代表する伝説的ロックンローラーであり、カリスマ的イデオロギストであり、ポップ界の預言者であったジョンの、革命的であると同時にあまりに人間臭い姿が描かれている。