宮中で働くことになった清少納言が、実際に起きたことや、親しくなった男友だちとのやりとり、自分の考えなどを書いた日記が『枕草子』です。清少納言は、能力を認められる一方、悪口を言われたり、いじめにあったりもしました。きっと共感できるところが見つかるはず。『枕草子』をベースに、清少納言の宮中での日々を1冊にまとめました。小学中級から。
五十二歳で突如結婚を思いたち、なじみの居酒屋でよく会う独り者に同居を持ちかける蓮子(「夢ふた夜」)。かつて歯牙にもかけなかった同僚にほだされる自分に戸惑う八千代(「フレンズ」)。人知れず抱えてきた女のプライド、処世で身についた妥協と諦念…。もう若くはない女たちの、やりきれないけど愛おしい日々のかけらを精緻に描く短編集。
話芸の達人・小沢昭一。軽妙洒脱な話しぶりで相手の魅力を引き出す、芸が詰まった一冊。柳家小三治と佐渡の芸能を語り、網野善彦と中世の陰陽師の実態や猿芝居のルーツにうんちくを傾け、清川虹子から昭和の喜劇王たちの素顔を聞き出し、井上ひさし・関敬六と渥美清を偲び、佐野洋子とは猫の自慢…。多士済々17人との対談集。
猫専用の洋裁店を訪れる客たちとそれぞれが選ぶ生き方、NOと言えない女性が出会った『見えるひとにしか見えない』猫、なぜかイケメン同期の飼い猫の世話係に選ばれたOL、愛猫家の店長が営む喫茶店の常連客になったお嬢様、元捨て猫にまつわる「ありがとう」の言葉たちー人気作家が描く、どこかにあるかもしれない猫と誰かの日々。好評につき第二弾が登場!
ウィルミントンの町に秋がきて、僕は11歳になった。映画も野球も好きだけど、一番気になるのはガールフレンドのジルのことなんだ…。アメリカ育ちの大介の日常を鮮やかに綴った代表作「こうばしい日々」。結婚した姉のかつてのボーイフレンドに恋するみのりの、甘く切ない恋物語「綿菓子」。大人が失くした純粋な心を教えてくれる、素敵なボーイズ&ガールズを描く中編二編。
ある日、古い教会で行われた結婚式。結婚行進曲が演奏されるなか、花嫁、花婿、ふたりの両親、友人たち…居合わせたそれぞれの想いが交錯する。そして、ブライス家に大きな影を落とした、アンの息子ウォルターの戦死。アンに似て詩の創作を愛した青年を亡くした悲しみを、残された家族はどう見つめるのかー。人生の光と影を深い洞察で見据えた、「アン・シリーズ」感動の最終巻。
わたし、小川凛。この春から湾岸高校での生活がスタートしました。これまでとは違う新しい環境、個性的な同級生や先輩たち。そんな中で自分の居場所を見つけるのはけっこう大変だけど、大好きな広瀬崇と一緒なら、きっと乗り越えていける。胸キュン度120%、青い鳥文庫の大人気シリーズ、待望の高校生編。
PARマンこと藤子不二雄A先生による大人気コミックエッセイ待望の第4弾!!
どこまで行っても、宇宙にはなにもなかったー空っぽの宇宙空間でただよい続け、いまだ出会うことのないバナナ型宇宙人を夢想し続ける無人探査機を描く表題作、淡々と受け継がれる記憶のなかで生まれ、滅びゆく時計の街を描いた「エデン逆行」など全10篇。円城作品はどうして「わからないけどおもしろい」のか、その理由が少しわかるかもしれない作品集、ついに文庫化。ボーナストラック「コンタサル・パス」を追加収録。
最終巻『日々ごはん(12)』から、とぎれることなく続いていた日記。生まれくるものと去りゆくものが、まざりながら。日記エッセイ、待望の再スタート。「おまけレシピ」つき。スイセイ(が)特別(に本作りに参加した)号。
徹夜のアルバイトを終えた石狩くんが出逢った。冗談みたいな厚化粧の女。彼の過去の行動を当てる彼女は大人気占い師、摩耶優麗だった!石狩くんはある事件をきっかけに優麗が率いる占いの館・魔泉洞に就職してしまう。次々に持ち込まれる不思議な事件を鮮やかに解くユーレイの名推理と、超個性的な面々に振りまわされる石狩くんの受難の日々を描いた、ユーモアミステリ短編集。
有名私立校のいじめ調査のため、制服を着て高校に潜入することになった映。この機に男子高校生をいただいちゃおうともくろんでいたが、なんと助手の雪也までもが高校教師として潜入してきた!番犬よろしく雪也に監視され、毎晩のお仕置きに加え校内エッチで泣かされる始末。抱かれすぎてお色気過剰な映の調査は、とんでもない方向へ転がっていきー!?超トラブル美形探偵、さらにフェロモン全開で第2弾!
晩年を過ごしたバーモント以上に広大なニューハンプシャーの農場で、若い母親ターシャは4人の子育てを楽しみ、数えきれない動物の世話をし、農作物を作り、絵本作家の仕事をした。働くことと楽しむことの絶妙なバランス!
前世で過労死したものの、気がつけば異世界の公爵令嬢に転生していたミカエラ。けれど、貴族のご令嬢らしく政略結婚するのはまっぴらごめん!そこで将来自立することを目標に、前世の知識と魔法を駆使して、領地をちょっとずつ改革する日々を送っている。やがて15歳となったミカエラは、王立学院へ入学。面倒事はあれど、新たな令嬢友達もできて、有意義な毎日を過ごしていたのだけれど…とある平民少女の編入で、トラブルが急増!?その少女は、ミカエラや彼女の友人をなぜか『悪役』だと認識しているようでー