牛乳、卵、大豆、そして米も小麦までも制限して、アトピー性皮膚炎の二人の息子と共に厳しい食物除去療法をつづける生活の記録。医療の力や同じアレルギー児をもつ親同士の力に支えられ、治療にまい進する中で、人間にとっての食べものの本当の姿が、大地に根をおろした食べもの本来のあり方がみえてきた。
映画会社の試写室で青春時代の郷愁に浸り、雨の午後の珈琲屋で過ぎ去った日の流行歌を語る。ペルシアの古都イスファハンで文明の盛衰を想い、北海道の炭坑町で時代の移り変わりを見つめる。-軽快なフットワークと軽妙な語り口で〈流されゆく日々〉を鮮やかに照らし出す、好評のシリーズ第二弾。
バロック音楽から東西文明論へ、雪のニューヨークからスペイン内戦へ、とぎれることなく話題は展開する。過去を、現在を、そして未来を語りつつ、移ろいゆく1970年代に別れを告げる。-軽快なフットワークと軽妙な語り口で〈流れゆく日々〉を鮮やかに照らし出す、いよいよ快調のシリーズ第4弾。
戦後の大部分にわたって書き続けられた好個の随筆集。国民生活、世相、社会・政治の動向が走馬灯のように展開する。
不安の中に身を潜めていても何の解決にもならない!自分の能力、健康、会社の将来…と、現代のビジネスマンは様々な不安に取り囲まれている。問題はそれをどう乗り越えて、自分の人生を切り拓いていくかである。本書では、不安の原因を総ざらいし、様々な角度からその解決策を探る。不安に直面している人だけでなく、より楽しく充実した日々を送りたいと願う人々の指針にもなる現代ビジネスマン必読の書。
本書はモスクワの「プラネータ」出版社が収集した写真資料を、独自に編集したものである。これらの作品群の特徴としては、年代的にいわゆるダゲレオタイプ(銀版写真)が実用化された1840年代から1917年の10月革命前までのおよそ70年間にわたっていること、撮影された対象としては上は皇帝から下は社会の底辺や、さらには風景にも及んでいることの2点を挙げることができよう。
娘として、妻として、母として、そして一人の女として…。肉声にこめられた真のお気持と皇室秘話を探る。
血塗られた“おとぎ話”だった共産主義。超大国ソ連崩壊の真実がいま初めて明るみに。
「ある日ふっとぼくの前に現れて、ぼくの一番苦しいときを助けてくれて、そしてまた突然ふっと消えていったゆう子」-。妻子ある劇団造形劇場の主宰と恋に落ち、吉四六芝居で観客を沸かせた、女優池ゆう子、42年の生涯。
日々の「日本語」体験を通して考えたこと、考えさせられたことを日本語でつづったエッセイ群。
一流校目指して躍進を続ける仙台育英学園。本書は恵まれた教育環境の下で、学園生活を送った女子生徒とその母親とのほほえましくも感動的な交歓記録。自ら志望して入学した憧れの学校。青春を謳歌する娘の成長ぶりを温かく見守る母親。2人の交流を通して理想的な教育とは何か、親子の絆を結ぶものは何かを問いかけている。