死別による悲しみは、個人の生き方を根底から覆してしまう。社会の偏見や差別を感じながらも、遺族は死別という不条理を抱えてどのように「きょう」を生きて「あした」へとつないでいるのかー。絶望の淵にあってもつながりのなかで紡がれた言葉は、生きる希望であり、存在の証しである。
幼稚園時代から周囲に溶け込めず、ずっといじめられてきた。社会人になってからも失敗ばかりで、自分はダメ人間なのかと思い悩み、孤独で、うつにもなった。だが、成人してから発達障害の診断を受け、それまでの生きづらさの理由を突きとめる。手探りで当事者組織を立ち上げ、その活動に希望を見出した著者が、発達障害のある人の苦しさや悩みを伝え、理解を深めたいと、これまでのいじめられ体験をつづった。
1年366日それぞれにゆかりの樹木を当てはめて、様々なエピソードとともに紹介。季節の移ろいの中にちりばめられた樹木と人の物語。
小学校にあがってすぐ、急性リンパ性白血病になったドイツの少女、マルティナ。長い入院生活と治療の副作用に耐え、一年以上を経て学校に戻ったが、十二歳でまた再発…。二度の闘病を乗りこえて、ついに病気を克服したマルティナは、十八歳を迎える記念に、自身のつらい体験を真正面から見つめなおして、この闘病記を書き始めた。病気を治すには、治療はもちろんだが、治ることを信じてあきらめない気持ちが大切だ、と重い病気に苦しむ人たちに伝えたいと願って…。七歳から十二歳にかけての回想に、当時の日記、友だちや病院の先生からもらった手紙などをまじえ、病気になった子どもの気持ちを生き生きと伝える、力強い闘病記。
作られた神話、あるいは俗説・通説を徹底的な資料の検討によって覆す。かつてないマーラー論にして、スリリングな評伝。
はじまりが楽しいと、いい終わりが約束されます。だから、はじまりを楽しくしなければなりません。楽しくない仕事なら、楽しくする工夫を見つけることです。それにはいままでにない挑戦が求められます。その挑戦を、楽しむことからはじめてはどうでしょう。そうすればあなたはすでに、楽しいはじまりのなかにいるはずです。
びわ湖の西北マキノの里に暮らす昆虫学者(神経生物学)のタイサク先生が、愛するニホンミツバチとの共同生活(?)をオールカラーで紹介します。
自分で考え、自分で遊べ子どもたち!!「川和保育園の常識は、世間の非常識」と園長が述べる「川和の常識」とは。270枚を超える写真で見る園庭でのくらし。
百歳の母と七十五歳の不良老年、俳句で会話する親子のゆるやかな日々を描くエッセイ。
シリアに滞在した日本人フォトグラファーのドキュメント。
「ものわすれクリニック」の医師が贈る認知症の人と支援職へのエール。