「社会科学が関わるのは人間存在そのものなのか、それとも彼の社会的行動の諸形態だけなのか。」後者を自明とする社会学における「社会学主義」を排し、「社会学の哲学的基礎づけ」を終生課題とし続けたシュッツの取り組みは、決して社会学への既成の哲学の一方的適用ではなく、それ自体が新たな学問的感受性を呼び覚ますという独自性に貫かれていた。事実学と本質学の中間領域としての「日常」を発見し探究するシュッツの哲学的かつ社会学的営為を精細に分析・考察した労作。
私たちは、住居に何を問い、何を失ってきたのか。明治期以降の住宅言説を「商品=メディアとしての住宅」という視点から丹念に読み解き、住宅問題をとらえなおす新たな視座を提示。
臨床で放射線治療・看護に取り組む実践家に執筆を依頼、看護職者にわかりやすいよう、図、写真、イラストを用い、事例やコラムなどを挿入しています。
臨床科別看護の決定版。腎不全の治療・看護を凝縮。
科学哲学、レトリック、ポストモダンの視点から、経済学の意義と本質を分かりやすく解き明かす。社会科学における哲学的パースペクティブの有用性を示す珠玉の一冊。モデル構築や実証に明け暮れるのが経済学か。
日本語と英語の対比と否定に関する意味のメカニズムを、認知言語学と語用論の視点から論じる。認知基盤、身体性、環境との相互作用等を手がかりに、対比と否定性を認知図式で統合し、発話行為やレトリックまで扱う。否定極性項目、メタ言語否定、反義語と否定性、量から質への意味変化、対比と強意語の関係、完全性の動機、広告表現と対比のレトリック、オクシモロンの基盤にある対比と反対物の一致の視点等を論じる。
書面作成は有効な労使トラブル防止策。ノウハウ満載。採用から日常業務、休職・退職、労使協定書まで。400書式を一挙掲載。
人事労務管理の現場で起こりうる、あらゆるシーンに対応したノウハウ満載の440点を一挙掲載。
巨匠の思考を等身大で感じるエスキス集。室内の造作をひとつずつスケッチし、講演原稿を入念につづる。身辺を彩った遺愛の品々にのぞく知られざる素顔。建築へのまなざしと手蹟を綴じた絵草紙。