ベストセラーとなっている湯山昭のピアノ曲集『日曜日のソナチネ』を神野明が演奏したCDの、廉価盤での再発。楽譜集ともタイアップしているので、使い勝手がいいのも嬉しい。
これはおもしろい! オレゴンはポートランドを拠点とするミニ・オーケストラだが、取り上げる曲は英語はおろか仏伊西希のポピュラー・ソング、はては日本の歌謡曲まで。原語詞を尊重しつつ、ダンス・バンド的な楽しさも発揮する。「シング」も、本来のヴァイオリン・ヴァージョンで歌ってます。★
技術の急速な進歩で人々の感覚は変容し、激しく世が移ろう時代だからこそ、変わらぬ日々の暮らしや風景をいとおしみ、記憶をたぐり寄せ、身体の声を聴く。昨年の日経に睦月から師走まで、四十八人が綴った珠玉のエッセイ集。
バムとケロがいっしょならたいくつなにちようびもたのしいことばかり。
敗戦直後の風俗と恋人たちのささやかながら幸せな1日を描いた作品。ヒロインが観客に向かって「私たちに拍手をお願いします」と呼びかけ、パリでの公開時には映画館が熱狂に包まれたとか。
松田聖子、河合奈保子らとともに80年代幕開けを可憐に彩った実力派シンガーの、デビュー30周年記念盤。アイドルのボックスを聴く楽しみの一つは、本格歌手へ移行するその境目を、身を持って感じ取れることである。彼女の場合、シティ・ポップ・アレンジの鬼才である林哲司を招いた『Wardrobe』(84年)あたりにそれを感じた。当作発表後「タッチ」がヒットしたこともあり、次回作『halftime』(85年)は歌謡曲テイストが若干強め。この作品も芹澤廣明のクセあるメロディをうまく昇華した良盤だが、今の彼女が林哲司的な世界観を追及した作品も今後ぜひ、聴いてみたい。各盤には膨大な追加曲と、本人音声によるコメントを収録。また、当時の封入物やLP帯のレプリカが収められ、パッケージの紙質まで再現している徹底ぶり。音だけでなく、視覚や触覚までも含め懐かしさを運んでくれる。
若い世代からも注目を集める昭和のモダン歌謡曲のなかから、越路吹雪の楽曲を集めたアルバム。“シャンソンの女王”として不動の人気を誇り、ジャンルレスに活躍した彼女の代表曲の数々を聴くことができる。
若い世代からも注目を集める昭和のモダン歌謡曲のなかから、淡谷のり子の楽曲を集めたアルバム。日本におけるシャンソンの先駆者であり“ブルースの女王”と呼ばれた彼女の、哀愁あふれる歌声が収められている。
NHK-BS2にて放映のアニメ『こばと。』のサントラ第1弾。第1話でヒロインのこばと(CV:花澤香菜)が歌っていた「あした来る日」のほか、オープニング/エンディング・テーマなどを収録。