世の中にあまり知られていないであろう素敵な「仕事」たちを、案内人である著者が、その世界に飛び込んで調査する、「職業」ルポルタージュ。
森のなか、わずかにひらけた草むらに、肩にこもれ陽を散らした彼がいる。黒くかがやく目、ちいさな顔が、咲きひらいた、マーガレットのような彼女がいる。わたしは炎のようなものが、心を焼きつくすのを感じた。-わたしは魔女になった。
都会のひとり暮らしのモロモロをユーモアの衣にくるんで綴る、等身大エッセイ。
たまごのときから大切に育てたサンショウウオを、池にかえしにきた、つらい気持ちのモイくん。ちょっぴりにがてなおじいちゃんと、ふたりきりででかけたカボーくん。そんなふたりが、ひょうたん池で出会いました。ふとした出会いをとおして変化していくそれぞれの気持ちが、あたたかく、さりげなく、描かれます。
トコちゃんはタムくんに会えてタムくんはトコちゃんに会えてすてきなにちようびになりました。
にちようせいじんは、どうしていつも三角の帽子をかぶっているのでしょうか?帽子を脱ぐと何があるのでしょうか?謎はいくつもあります。そのような謎を解くチャンスがあるといいのですがー。なにしろ20万光年もはなれた、遠い星のことなので…
雀荘に入りびたり、朝になると競輪場へ出かけ、日が暮れる頃酒場に入って、そのまま道ばたで倒れこむ…日ごと“遊び”を追いかけ、日本全国をひとっとび。ギャンブルの熱狂、そこでふれあう人の喜怒哀楽、一瞬の真実。なんともグータラで、限りなくやさしく、微笑ましい。男の魅力がつまった痛快エッセイ。
古くから百の怪談を語るとき怪が訪れると伝えられる。「百物語の怪」を結成し、閉ざされたビルの一室で夜ごと怪談を語り合う四人の少年が見た怪異は…?テレビドラマ化され日曜の昼下がりを恐怖に染める日本テレビ系列『怖い日曜日』のもとになった32のエピソード。「床をたたくもの」「声がききたい」「水死した少年」など、読むと何かが起こるとウワサされる実話怪談集『新耳袋』から厳選収録した特別編集版。
「青山君は優しいのね…でも、いまの私には逆に辛いわ…」。市ヶ谷一美は、本心を漏らした。正吾の温かな心にふれたとき、自分の弱さや卑しさに嫌悪を覚える。一美の瞳には静かに涙がたまっていった。「いいじゃないですか、それで」。正吾は笑顔で応じた。「トーカが市ヶ谷先輩を選んだなら、それが正解なんです」。今回「天使」トーカに生と死の間に召喚されたのは市ヶ谷一美だった。彼女はある一日ー2月14日という恋人達にとって特別な日を三回繰り返すうちに、殺人事件の解決を目指す。自分の強さだけを信じて。タイム・ループ・ミステリー。
人気の京都と、身近なお菓子・お店。京女による「ほんまにおいしいお店」紹介します。
水の都、ヴェネツィア。水面を反射する陽の光、霧に輪郭を失う建物の影。観る者、訪れる者の心をつかむそんな魅惑の町に暮らす学生たちを主人公に、この本の物語は展開します。マンガというヴィジュアルな素材をもとにして、日常使われている話し言葉としてのイタリア語を読み進めながら、イタリア語に親しんでいただける内容です。
第一線で活躍する44人のベテランカウンセラーが、現代人の孤独で疲れた心を癒やす手助けをする本。カウンセリング現場のさまざまな体験にもとづいたエッセイが満載。読み進むうちに、自然に気持ちがほぐれ、心に元気が戻ってくる。体から心に働きかけるリラクゼーション法も巻末で紹介。