元レピッシュのキーボーディストであり、ソロ・アーティスト/プロデューサーとして活躍しながらも、2008年3月に急逝した上田現。彼が生前残した未発表曲をまとめた一枚だ。
原点の「陰獣」に始まり、ヘヴィにうねりかつ構築的に加速していく新曲「狂ひ咲き」で閉じる20周年ベスト・アルバム。歌詞に描かれる純文学の闇雲さと、テキストを確実に積み上げる音の構築美は、バンドがつねにオリジナルな場所を保ってきたかを物語っている。
60年代に大ブームを巻き起こしたカンツォーネ(イタリアン・ヒット・ポップス)のコンピレーション・アルバム。ジャンニ・モランディやジミー・フォンタナなど、日本でも人気の高いアーティストの楽曲50曲を収録している。
PUFFYがデビュー以降に発表した数々のカヴァー・ナンバーを一枚にコンパイル。彼女たち、そして奥田民生ら周辺スタッフの趣味性が色濃く出た、ちょっと偏ったポップスの名曲がずらり。“PUFFYならこう歌う!”という力業のアレンジと潔さがいつもながら痛快だ。
昭和の子どもたちにとって“アニソンの女王”といえばこのひと。歌手生活40周年を記念するメモリアル・ボックスの登場だ。近年(2000年代)音源のコンピレーションCD3枚、80年代に発表したオリジナル・アルバムすべてを紙ジャケット仕様で復刻したCD9枚、89年に催された20周年記念リサイタルの模様を収めるDVD1枚、と内容はかなり濃厚なファン向けアイテムの詰め合わせのため昭和の懐かしアニメの主題歌のみを期待する向きには濃すぎるくらいの内容だが、驚くべきは時を超え、アニメ自体の存在感さえ超えて一貫したあの個性的な歌唱である。そしてその声のマジックを自在に用いたオリジナル作品の癒しと高揚感あふれる親密なプライベート・テイスト。“元祖アニソンの女王”の圧倒的でユニークなアーティスト・パワーを感じ取れる。1,000セット限定販売。
「真っ正面に氷山!」悲劇への序曲は、静かに演奏を始める…!氷山に衝突する瞬間ー船内に走る緊迫と渦巻く混乱ー船上で繰り広げられたさまざまな「人間ドラマ」を忠実に再現!沈没後100年を間近に控え、10年ぶり待望の新訂版を刊行。
2009年9月、還暦を記念して、つま恋で開催された野外コンサート“サマーピクニック”の模様を収録した3枚組。伊勢正三、イルカ、杉田二郎、加藤和彦、ムッシュかまやつ、松山千春、小田和正など、豪華ゲストが結集し、さながら青春フォーク大全の趣。坂崎幸之助と組んだクローンズでは“酔いどれかぐや姫”を再現。ゲストもすごいが、この人のポジティヴなエネルギーはすごい。バック・バンドの鮮やかなサックスは誰かと思ったら中村哲だった。途中から徳武弘文や石川鷹彦も参加するバック・バンドも鉄壁。
お金のあげ方ひとつで…将来「生きる力」の基礎をつくる、かしこく「比較する」脳を育む、「やりくり力」が自然と身につく。学校では教えてくれない!世界一やさしいお金教育。
松田聖子、河合奈保子らとともに80年代幕開けを可憐に彩った実力派シンガーの、デビュー30周年記念盤。アイドルのボックスを聴く楽しみの一つは、本格歌手へ移行するその境目を、身を持って感じ取れることである。彼女の場合、シティ・ポップ・アレンジの鬼才である林哲司を招いた『Wardrobe』(84年)あたりにそれを感じた。当作発表後「タッチ」がヒットしたこともあり、次回作『halftime』(85年)は歌謡曲テイストが若干強め。この作品も芹澤廣明のクセあるメロディをうまく昇華した良盤だが、今の彼女が林哲司的な世界観を追及した作品も今後ぜひ、聴いてみたい。各盤には膨大な追加曲と、本人音声によるコメントを収録。また、当時の封入物やLP帯のレプリカが収められ、パッケージの紙質まで再現している徹底ぶり。音だけでなく、視覚や触覚までも含め懐かしさを運んでくれる。
ベストセラーとなっている湯山昭のピアノ曲集『日曜日のソナチネ』を神野明が演奏したCDの、廉価盤での再発。楽譜集ともタイアップしているので、使い勝手がいいのも嬉しい。
家で過ごす休日にぴったりの2枚組ヒット曲コンピレーション。80年代後半から2000年代前半の、ちょっと懐かしいリラックス・ナンバーを収録。J-POPやボサ・ノヴァなど、贅沢なひと時を演出する楽曲を幅広く集めている。