前作に続き、松任谷正隆がサウンド・プロデュースを手がけ、彼女の透明感あふれるヴォーカルを活かした好楽曲が完成。正統派女優としての道を歩む彼女だけに、その表現力にも注目したい。
世間の女性シンガー・ブームとはまるで無縁であるかのように、着実に自らの音楽を高めているセカンド・アルバム。聴く者を惹きつけずにおかない魅力を深めた、堂々たる歌いっぷりはすでに独自の境地に。アートワークを含めスタッフとのユニティも強力。
胸に迫りくる言葉。心の扉にかけた鍵をこじ開け、ドロドロした内面を刺激してくるファンキーなサウンド。前作からわずか9ヵ月というハイ・ペースで届けられた2ndは、聴き手の心にやるせない痛みを残す。リアル、という言葉が今一番似合う作品だ。