2010年に創刊30周年を迎える小学館のコミック雑誌『ビッグコミックスピリッツ』。その歴史に残る名作を原作とした、アニメやドラマなどの映像作品のテーマ・ソングを収録したコンピ・アルバム。30〜40代の世代にはグッとくること必至の選曲だ。
4人組ロック・バンドによる、EPICレコード復帰後初のアルバム。1曲目、風刺の利いた歌詞でインパクト抜群の「お尻をひっぱたけ!」や、ビートルズ風のコーラスで始まる「'74年の日曜日」など、沼澤尚のタイトなビートにのって、ぐいぐいと引き込まれていく。
アレンジャー、キーボーディストとして、さまざまなアーティストから絶大な支持を受けているシュガービーンズこと佐藤友亮のメジャー・ファースト・アルバム。60年代ポップやジャズ、ソウルなどのエッセンスをふんだんに取り入れた、ポップでお洒落な楽曲が並ぶ。末永華子とのデュエットも必聴だ。
美少女PCゲーム『ましろ色シンフォニー』のドラマCD第2弾。本作のために書き下ろされたオリジナル・ストーリーで、愛理や桜乃といったお馴染みの美少女たちが新たな学園物語を繰り広げていく。
知る人ぞ知る、マニアックな楽曲を収録した異色の歌謡コンピ。さしずめ、名曲ならぬ迷曲集といった趣。歌や言葉は時代を映すモノで、そういう意味では「何?この歌詞」と思わせる曲ほど、歴史的価値は大きいのかもしれない。そうは思っても、深慮せず珍曲は珍曲として扱うのもまた正解。抱腹必至である。
1972年発表の2枚組アルバム。フィル・スペクターのプロデュースによる独特の分厚いサウンドのスタジオ録音と、ジョージ・ハリスンやエリック・クラプトン、キース・ムーンらが参加したライヴ音源を収録している。
舘野泉のデビュー50周年を期して編まれたBOX。2004年以降は「左手のピアニスト」として活躍する彼が、70年代にいかに傑出したレコーディング活動を行なっていたかを如実に示すもの。24枚中17枚分が初CD化で、スペシャルCDには舘野と親交のあった石田一郎(1909〜1990)の作品(堅固な構成に込められた郷愁と憧憬が聴きもの)と未発表音源も収録。各アルバムのジャケットはLPリリース時のデザインを復刻、当時のライナーノーツも再録しており、中でも『フィンランド・ピアノ名曲選』のブックレット(132ページ!)には知られざる作曲家たちの作品が譜例入りで解説されており、資料としてもきわめて貴重。演奏は正攻法にして真摯、作品に寄せる温かな共感が素晴らしい。パルムグレンとエングルンドの清冽&重厚な協奏曲、フィンランドの人々にシベリウスの小品の魅力を再認識させたピアノ名曲集と歌曲集など聴きごたえ十分。グリーグとラフマニノフの録音は分裂直前の日本フィルの充実を伝えるドキュメントでもある。録音が希少な作品の収録に情熱を傾けた70年代の関係者たちのひたむきさ、それを今に蘇らせた制作サイドの姿勢に大拍手。★
函館出身のサイケデリック・ロック・バンドの2作目。アナログな質感を強調した音像も、URCレコードの作品に通じる文学性の高い歌詞も、歪みを強調したストロングなバンド・サウンドも、日本のサイケの系譜を正しく継いでいる。ジャックスやゆらゆら帝国が好きな人にもお薦め。★
2006年に発表されたDIAMOND BESTシリーズから、セールス上位のタイトルを厳選し、大幅にプライス・ダウンして再発売。菅原洋一、金子由香利が歌い上げる、日本人が愛したシャンソン名曲集。
90周年を迎える映画会社と100周年を迎えるレコード会社とのタイアップ企画のボックス。1974年に公開された『なつかしの映画歌謡史』と1950年に公開されたレビュー映画『懐かしの歌合戦』が収録されている。
彦いち得意の創作落語二題。休日は身体に感謝するもんだ……という与太話から、身投げを止めたり息子を怒鳴ったりと妙な展開になる「全身日曜日」、怖いような可笑しいような不思議コント風味の「さいとう」、いずれもスタンダードな“旦那と女房”スタイルで。ライヴ風の芸に、迫力ある声色がぴたり。
全国1万人から集めた笑顔写真でモザイク・アートを作れ。そんな条件をクリアして、2010年にデビューしたアイドル、スマイレージ。いよいよ初のフル・アルバムも発表。セリフ入り曲をはじめ、彼女たちのキュートな魅力を満載。これまでのシングル曲も7曲収録、集大成作品としても楽しめる。
90周年を迎える映画会社の映画主題歌と映画のシーンを収録したアルバム。近年では昭和の象徴として語られ懐かしく振り返られる昭和30年代、そんなたくましい復興を遂げた時代の名作が収録されている。
最高の音で楽しむために!
DEEN、初のカップリング・ベスト。入手しにくかった8cmシングルのカップリング・ナンバーも19曲収録した、名曲揃いの2枚組全29曲収録。隠れた名曲の魅力を今一度発見することができる。