高校生へのオススメ本から、これから出る本の売れ行き予測まで、本の世界の森羅万象を井狩流にウォッチング。
武蔵野段丘の崖線部、「はけ」と呼ばれる一帯をめぐると、生活のほとりから浮び上るのは、もうひとつの東京物語。
世界が大きく変わろうとしている今、経済学に何ができるか。資本主義の発達した西欧諸国から体系化された「経済学」が生まれた。それらの基礎には、プラトン、ケネー、アダム・スミス、ミルに至る経済思想があった。それらの思想を踏まえ、その体系化された「経済学」を再度吟味し、「新しい経済学」に思いを巡らす。
数学の感覚を大切にしてほしい。だから、心をこめて語りました。ベクトル空間のふかい意味がわかります。線形性のむこうに20世紀の数学が姿を現します。数学はたくましく枝を広げ、大きく育っていきます。
職業は飴屋にテキヤに興業師、大工に屋台のパチンコ屋。特技は村人相手の泣かせの一席。カッとすればお釜を飯ごとブン投げ、子どもを逆さ吊りの水責めにし、女房と芝居もどきの大立ち廻り。こんな父となま身のつきあいをしながら、“ぼく”は成長していく。旧満州からの引揚げ家族が大まじめに、無類におかしく生きぬく戦後史。
31年間にわたる国外追放に屈せず、「希望と決意と歌と」を胸に、アフリカの魂を全身で表現しながら歌いつづけてきた〈ママ・アフリカ〉ミリアム・マケバ。ひとりの女性のひたむきな半生の向こうに、アフリカの現代史が、そしてアフリカの大地に生きる人々の想いが、くっきりと浮かびあがる。
少女とミュウはあんりワールドに住んでいる。そこは、時や風がモデラートで流れています。牧歌ファンタジー、遠藤あんりの描き下ろし初作品集。
広い土地で百姓がしたい。貧農の長男に生まれた由五郎は、満蒙、国内、そして南米パラグアイでの開拓と、一生のあいだ過酷な開拓に挑みつづけた。開拓の夢を追って走りつづけたもうひとりの男の生涯を、綿密な聞き書きと著者の記憶とで蘇らせ、昭和の開拓史の薄明の部分に内側から光を当てる。
1917年1月のある日曜日、戦場で5人のフランス兵の身に何が起きたのか。死んだ5人のうち最年少者の婚約者だったマチルドは、真実を知るために動き出す。そこでは、いったい何があったというのか。生存者がいるらしいという噂は本当なのか。隠された真実の断片がパズルのように組み合わされていく見事さ、複雑に絡んだ人間模様がしだいにほぐれていく驚き、鬼才ジャプリゾが満を持して放つ傑作。アンテラリエ賞受賞。
この本は趣味の“にょきにょき”ガイドブックです。何かを育てる喜びをテーマとしています。
千二百年の歴史をもつ、仏教の聖地高野山。昭和の初期、なお女人禁制の名残りの色濃くのこる山内の大寺院に拓かれた家庭生活。無心に育つ子どもたち。記憶のかなたから、幼い日々の至福の時が、いま、あざやかに甦る。静かな感動をよぶ“時間をさかのぼる旅”。
脳刺激は短時間でできるのです。本書には楽しみながらすぐにできる頭のトレーニング・マニュアルがつまっています。
戦時色一色にぬりつぶされた時代も、少年であった「ぼく」には二度とないかけがえのない時であり、忘れがたい人との出会いがあり、別れがあり、喜びがあり、悲しみがあった。
きょうの予定…一日読書。切ない本、わくわくする本、やさしい気持になれる本 実は楽しい古典から、話題のベストセラーまで「ねぇ、これおもしろかったから読んでみて。」。
週末につくるわくわくブランチメニュー53。レシピが増えて第2集。