“ジャパニーズ・シャンソン”と“フォーク”とがもっとも幸福な形で、ひとりの歌い手のなかに融合を遂げたのが加藤登紀子だ。このカヴァー・アルバムからは、しっかりとした魂や生命が間違いなく歌のなかに存在することを、聴き手に確実に届けてくれるだけの“力”が伝わってくる。★
89年にリリースされた1stアルバム。オリジナル盤には収録されなかった「フレンズ・アゲイン」のシングル・ヴァージョンが追加されており、音質の向上も含めてファン注目のアイテムだ。
THE STALINからMichiro,Get the Help!、VIDEO-STALIN、STALIN、そしてソロと四半世紀にわたる遠藤ミチロウの音源を集大成した4枚組ボックス(CD3枚、DVD1枚)。まず80年のデビュー・ソノシート「電動コケシ」の歌詞がこんなに素晴らしかったとは! 禍々しさやスキャンダラスなイメージだけが先行したスターリンだが、あらためて歌詞を見ると、どの曲からも詩人、遠藤ミチロウの才気が迸っている。ディスク1は凶悪パンク期(80〜85年)、ディスク2はファンク〜お化粧ロック期(85〜92年)、ディスク3は弾き語り〜近年のユニット集(93〜2006年)。時の流れとともに“変態”しつつも、遠藤ミチロウの核はまったく変わらない。弾き語りは友部正人を彷佛とさせる瞬間も。DVDは初期のライヴ映像などレア映像満載。個人的に「90'sセンチメンタルおせち」のバカ映像が懐かしかった。
人気のゲーム・ソフト『ぼくのなつやすみ』シリーズのテーマ曲やBGMなどを収録したアルバム。温かくて懐かしい郷愁あふれる楽曲や、童心を思い起こさせる楽しいナンバーなどが満喫できる。
エッセンシャル・ベストの石川セリ編。「ダンスはうまく踊れない」ほか、ニューミュージック・シーンを彩った名曲の数々が収録されており、彼女の輝かしい軌跡をたどることができる。
1978年に放送されたTVアニメ『ペリーヌ物語』で使用された音源を収録したアルバム。オープニングやエンディング主題歌はもとより、『機動戦士ガンダム』などで知られる渡辺岳夫によるサウンドの数々を楽しむことができる。
原点の「陰獣」に始まり、ヘヴィにうねりかつ構築的に加速していく新曲「狂ひ咲き」で閉じる20周年ベスト・アルバム。歌詞に描かれる純文学の闇雲さと、テキストを確実に積み上げる音の構築美は、バンドがつねにオリジナルな場所を保ってきたかを物語っている。
毎月第三日曜日に開催される「日曜倶楽部」。メンバーは二十六歳から三十八歳までの五人の女たちで、その全員が不倫中の独身。飲んで食べて本音を語る、訳ありの恋愛を続けていくための、ガス抜きの場だ。ある日、不倫歴十二年でクールな笙子が初めて本音を告白し、涙を零した…。様々な形の不倫模様がリアルで切なくも痛快な、連作恋愛小説。
王さまは、あそびが大すきでべんきょうはなまけてばかり。まいにちがにちようびだったらいいのになぁ。あれ、だれかさんにそっくり。
前作より約1年後の93年5月に発表された6thアルバムの再リリース。絶叫の問題作「奴隷天国」、「絶交の歌」「日曜日 (調子はどうだ)」とサウンドの幅も広く、彼らにしかないロック観を見せつけた一作だ。
70年代から80年代の音楽シーンをにぎわせた、ユイ音楽工房(現・ユイミュージック)所属アーティストの代表曲を集めた2枚組再発アルバム。吉田拓郎、かぐや姫、風、イルカ、長渕剛、猫、庄野真代らの、ヒット曲や幻の名曲を高音質で録音している。
1978年に「狼なんか怖くない」でデビューし、一躍トップ・アイドルとなった石野真子のコンプリート・シングル・コレクション。87年までにビクターから発売された全シングルA・B面に加え、2008年に発売された「東京タワー」を収録。
浅川マキの追悼記念ベスト。ディスク1は入門編、ディスク2は中級〜上級者向け。音源は70年代から90年代までと幅があるが、その歌世界にまったくブレがない。サウンドの変化は多少あるが、核にあるものは不変。これは“浅川マキ”というジャンル。こんな人は、もう出ないだろう。
全国1万人から集めた笑顔写真でモザイク・アートを作れ。そんな条件をクリアして、2010年にデビューしたアイドル、スマイレージ。いよいよ初のフル・アルバムも発表。セリフ入り曲をはじめ、彼女たちのキュートな魅力を満載。これまでのシングル曲も7曲収録、集大成作品としても楽しめる。
子どもたちのがっしょうをきいていて、自分たちも歌ってみたくなった、がっきたち。でも、いったいなにを歌う?だれが、ばんそうのピアノをひく?だいじょうぶ、みんなでいいことを考えましたよ。小学初級から。