若い世代からも注目を集める昭和のモダン歌謡曲のなかから、淡谷のり子の楽曲を集めたアルバム。日本におけるシャンソンの先駆者であり“ブルースの女王”と呼ばれた彼女の、哀愁あふれる歌声が収められている。
ギタリストのダンナ、廣田コージとの共同プロデュースによるアルバム。曲も全部共作ね。くうーっ、婦唱夫随。本作はアーシーなルーツ・ロックを指向しているのでLA録音です。新体制になって整合感が増した一方で、「これだ!」という曲がないのがちとツラい。
あら。知らなかったのは私だけでしょうか? 長かったあの髪をパッサリ切ってしまった(似合ってるね)小林明子のベストラヴソング第2集。恋におちての英語ヴァージョンも入ってるけど「それがあなたの全てなの?」と呼びかける雨の日の日曜日も私は好きです。
デビュー・シングル「Oh、ムーンライト」から「きれいになろう」まで、彼女の1994年までの全シングル25曲が収められた2枚組アルバム。持ち前の元気いっぱいのナンバーはもちろん、しっとりとしたラヴ・バラードの中にも彼女の情熱が力強く描かれている。
十五年前。神様は世界を捨てた。人は生まれず死者は死なない。絶望に彩られた世界で死者に安らぎを与える唯一の存在“墓守”。「今日のお仕事、終わり!」アイは墓守だ。今日もせっせと47個の墓を掘っている。村へ帰れば優しい村人に囲まれて楽しい一日が暮れていく。だけどその日は何かが違った。銀色の髪、紅玉の瞳。凄まじい美貌の、人食い玩具と名乗る少年ー。その日、アイは、運命に出会った。「私は墓守です。私が、世界を終わらせません!」世界の終わりを守る少女と、死者を狩り続ける少年。終わる世界の中で、ちっぽけな奇跡を待っていたー。大賞受賞作登場。
NHK-BS2にて放映のアニメ『こばと。』のサントラ第1弾。第1話でヒロインのこばと(CV:花澤香菜)が歌っていた「あした来る日」のほか、オープニング/エンディング・テーマなどを収録。
11曲中9曲の作詞作曲を本人が手掛けた4thアルバム。デビュー曲『地球を蹴ってさか上がりして』の頃の元気一杯路線から、身を焼くような苦しい恋など、ぐんと大人っぽい恋愛を描くようになった彼女の詞世界の変化に注目したい。サウンドはポップです。
松田聖子、河合奈保子らとともに80年代幕開けを可憐に彩った実力派シンガーの、デビュー30周年記念盤。アイドルのボックスを聴く楽しみの一つは、本格歌手へ移行するその境目を、身を持って感じ取れることである。彼女の場合、シティ・ポップ・アレンジの鬼才である林哲司を招いた『Wardrobe』(84年)あたりにそれを感じた。当作発表後「タッチ」がヒットしたこともあり、次回作『halftime』(85年)は歌謡曲テイストが若干強め。この作品も芹澤廣明のクセあるメロディをうまく昇華した良盤だが、今の彼女が林哲司的な世界観を追及した作品も今後ぜひ、聴いてみたい。各盤には膨大な追加曲と、本人音声によるコメントを収録。また、当時の封入物やLP帯のレプリカが収められ、パッケージの紙質まで再現している徹底ぶり。音だけでなく、視覚や触覚までも含め懐かしさを運んでくれる。
これはおもしろい! オレゴンはポートランドを拠点とするミニ・オーケストラだが、取り上げる曲は英語はおろか仏伊西希のポピュラー・ソング、はては日本の歌謡曲まで。原語詞を尊重しつつ、ダンス・バンド的な楽しさも発揮する。「シング」も、本来のヴァイオリン・ヴァージョンで歌ってます。★
生活のあらゆるシーンで必要な音楽を網羅した、ベーシック・ライブラリー“ツイン・ベスト”シリーズの“カンツォーネ”編。ジャンルを代表する有名曲を集めており、カタログとしても最適な2枚組。
技術の急速な進歩で人々の感覚は変容し、激しく世が移ろう時代だからこそ、変わらぬ日々の暮らしや風景をいとおしみ、記憶をたぐり寄せ、身体の声を聴く。昨年の日経に睦月から師走まで、四十八人が綴った珠玉のエッセイ集。
2007年の発売以来、高校野球を応援するブラバン曲を集めた定番として熱い支持を得てきた『ブラバン!甲子園』シリーズから、ベスト第3弾が登場。ブラバン・サウンド満開の“ド定番”ばかりを収録しており、文句なしにヒート・アップできる。
日経新聞は一週間単位で数字やほかのニュースと関連づけながら読むのが正解です。