花を仕事にしたい女性が増えています。本書には、ヒューネラルフラワーを除けば、コーディネーターとフローリストの技量には充分なジャンルとデザインを網羅しました。巻末には「プロへの道」に関する情報を加えてみました。
国賓を招いての宮中の晩餐会は最高に典雅な食卓といえる。その晩餐の席に供される優美な食器を中心に、宮中の食器をカラー図版で個別に紹介する初の試み。
民俗資料、怪談集、随筆その他の日本の文献にみられる妖怪の事典。妖怪はすべて名称の五十音順で配列。妖怪は民間伝承、江戸時代までの文献によるものなどの出典から5つに分類して各妖怪ごとに分類番号を付した。また参考資料は各項目ごとに掲載。巻末に五十音順の索引を付す。
著者が富士山を追い続けた精神の軌跡。あらゆる風景写真の枠組みを突き抜けた、富士山の厳しく優美な美しさ。神々の歌が聞こえる迫真の写真集。
著者トッドは、カミュの生涯を、ほぼ半世紀にわたるフランスとアルジェリアの歴史的文脈に位置づけた。副題“ある一生”は、カミュもまた数多くのフランス人と時空を共にしたことを意味する。トッドは一人の男の人生を描きながら、その男性がみずからを探しあぐねるうちに、まさしく作家カミュに変貌するさまを、あますところなく描いた。太陽。貧困。女。闘争。-自由。カミュの生涯とその時代を、膨大な証言や書簡など同時代資料を徹底的に読み込み、比類なきスケールで描ききった決定版。
カミュにとって、社会的地位の上昇は下層階級からの脱出を意味するだけでなく、懐かしい世界からの追放でもあった。彼は階級離脱を果たしながら、子供時代の環境であった労働者階級への郷愁に突き動かされていた。トッドが伝える彼の尊大さと心優しさもまた、上昇への野心と下層への郷愁に対応するものであろう。反抗。野心。栄光。孤独。-郷愁。カミュの生涯とその時代を、息づかいが伝える輝きと闇にまで深く分け入り、比類なきスケールで描ききった決定版。
なぜ愛するのか。なぜ闘うのか。旧約・新約の時代。父性社会に生きながらも、それぞれに輝きを放った女性たち。エバ、サラ、リベカ、デリラ、ユディト、サロメ、ヴェロニカ、そしてマリア…の生き方や精神に迫り、彼女たちに魅了された芸術家が生んだ作品を考察する。
男色、小児愛、老人愛、近親相姦、獣姦、屍体愛、スカトロジー、嗜虐、フェティシスムと、強靱な構想力によって、人間の深層にひそむ性の異常を描きつくしたサド文学の代表作。ロマン主義の先駆、フロイト及びシュルレアリスムの祖として位置づけられるサドの形而上学の原点となった大作の完全翻訳。
五感と身体が人類700万年の歴史に慟哭する。我々は何処から来たのか、我々は何者か、我々は何処に行くのか。南アメリカ最南端から、ユーラシア大陸をへて、東アフリカ人類発祥の地へ、探検家関野吉晴が辿った、グレートジャーニーの決定版全記録。
文明の進歩は人間に何をもたらしたのか。やさしさがなかったら、強さだけでは幸せになれない。異境に生きる異文化の人々を訪ない、人の愛おしさと、家族の絆の在り処を、探検家関野吉晴が模索した、もうひとつのグレートジャーニー。
関野吉晴のグレートジャーニー6。極寒のシベリアから、いよいよアジア・モンゴルへ。トナカイからラクダの遊牧民まで行程6500キロ。
アラスカの自然と人間を見すえて、いよいよベーリング海峡へ。
パナマ〜アラスカ、12,000キロ。関野吉晴のグレートジャーニー3は、いよいよ北米へ。