農民一揆こそ、この騒乱の本質だ。2010年春、タイ。貧しき者たちが民主化に目覚めた。戦いは続く。果ては見えない。バリケード内から、地を這う視線で撮り続けた、バンコク騒乱の真実。
本句集は『星辰』につづく第三句集として、平成七年より平成十二年までの作品より四百四句を収録した。
1987年7月に京都と東京で開かれた学術討論会の記録。日中双方合わせて19篇の報告論文を収録。
華やぎの詩情と情景による具象性をめざす著者の、五十歳にして一つの到達点を示す待望の第四句集。
美濃を郷土とする者には、岐阜の風物を詠む責任がある。この句集は鵜飼と鵜匠家の一年を詠んだものである。
本書は著者の第三句集である。前句集『滴々』『点々』を出したのが平成三年であったから、本書にはそのあとの九年間より三五七句を選んで収めた。
九月は、上田五千石先生との永別の月であり、また、著者の誕生月でもある。これまでの先師依存の句づくりに訣別し、自分自身のあたらしい作品の誕生に願いをこめて、大方の作品は五千石先生の選によるものですが、ことに思い出深いものを選びました。
本書は『鳳舞集』に次ぐ第四句集である。題名は清水市三保で行われている薪能「羽衣」による。この薪能と合わせて俳句コンペティションがあり、選者の一人として創設時より係わってきた縁を意識し、かつ、静岡県に住んで二十年経過し愛着を持ったこともあり、地元の風土・行事を詠み残したいとの思いからのことでもある。